三角持ち合いからのブレイクアウトを見極める【ボリンジャーバンドを上手く活用する】

三角に持ち合う事の意味を知る

三角持ち合いから、上値抵抗線を突破したら買い、下値支持線を下回ったら売り等と書かれている書籍は多くありますが、そもそもの原理原則を理解をせずに行う投資はいずれ失敗します。

今回は、三角持ち合いが発生する理由と、どのようにトレードに活かしていくかについて解説していきます。

三角持ち合いが起こる理由

三角持ち合いの基本は、株価が上値抵抗線と下値支持線の間に挟まれながら、値動きが次第に細かくなっていくことです。細かい動きを続けた株価はやがて、支持線や抵抗線を突き破って一方向に大きく動き出します。

そもそもなぜ三角持ち合いが起こるのか、機械的に三角持ち合いの上放れは買いで、下放れは売りなどと覚えるのではなく、根本にある原理原則についてしっかりと理解することが大切です。

なぜ上値抵抗線と下値支持線に挟まれた株価変動幅が小さくなっていくのか、これは買い手と売り手の拮抗を意味しています。

買い優勢ならば株価は上昇し、売り優勢ならば株価は下落します。

三角持ち合いは買い手と売り手の明確な勝負がついていない状態を表しています。勝負がついていないからこそ、抵抗線と支持線の間での株価変動が起こるのです。

買い手と売り手の拮抗が長く続くと、株価は変動の幅を次第に狭めていきます。

やがて、何かをきっかけとしてとして、拮抗した状態が崩れ始める(買い手と売り手の勝負に決着がつく)と、株価は崩れた方向に大きく動き出します。ここで、買い手の勝利ならば上昇へ、売り手の勝利ならば下降へと、株価は一定の方向性を示すわけです。

ちなみに、この拮抗した状態の崩れを狙い、利益を上げる方法を「ブレイクアウト手法」と言います。この手法を上手く活用すると、短期間で大きな利益を得る事も可能になります。

ちなみに今回は、三角持ち合いを使った方法ですが、「ブレイクアウト手法」に用いることの出来る支持線、抵抗線は他にもありますので、また別途記事にする予定です。

三角持ち合いの種類

三角持ち合いの形状については、大きく分けて3種類のパターンがあります。

1.上値、下値共に変動するパターン

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上値の切り下がり、下値の切上がりを伴いながら、株価変動が細かくなっていくパターンです。上昇トレンド、下落トレンドの両方で現れる形状です。

このチャートの形状からはどっちに大きく動き出すかの判断は難しいので、トレードする際は順張りで対応するようにしましょう。

2.上値は変わらず、下値が切り上がりながら変動するパターン

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上値はそれほど変動せず、下値が徐々に切り上がり、幅を狭めていくパターンです。この形状は上昇局面の一時的な調整で現れる事が多く、拮抗が破れた後も再度上昇に転じる可能性が高いと言えます。

3.下値は変わらず、上値が切り下げるパターン

3

下値はそれほど変動せず、上値が徐々に切り下がり、幅を狭めていくパターンです。この形状は下降局面の一時的な調整で現れる事が多く、拮抗が破れた後も再度下降に転じる可能性が高いと言えます。

実際のチャートに三角のラインを引いてみる

試しに過去のチャートにラインを引いてみます。

日経平均株価日足チャート

1

 

トヨタ日足チャート

32

 

ソニー日足チャート

4

 

有効に機能するラインを引くのはかなり難易度が高い

三角持ち合いに限った話ではないですが、真に有効なラインをチャート上に引くのは実際かなり難しいです。経験を積むことで、多少なりとも上達する可能性もありますが、ラインなんて引こうと思えばいくらでも引けてしまうというのが現実です。その中からきっりちと機能しているラインを見つけ出すのは投資初心者には無理です。

また、教科書のように綺麗なラインが引ける事自体が稀です。

上記チャートのように、過去のチャートにラインを引いて、「これが三角の持ち合いです」なんて言っても、単なる振り返りに過ぎず、意味をなさないというのが私の考えです。

ラインを引くより重要な事【ボリンジャーバンドを併用し見極める】

冒頭で私は、「根本にある原理原則についてしっかりと理解することが大切です」と言いました。

ブレイクアウト手法を使って利益を上げたいならば、綺麗なラインを引く事よりも、三角形で持ち合ってるチャートを発見する事よりも、「買い手と売り手が拮抗しているチャート」を探してください。

このような銘柄は何かをきっかけとして、上下どちらかに大きく動く可能性を秘めているからです。その瞬間を逃さず利益に変えるのです。

ちなみに、そのきっかけと言うのは様々ですが、一つにファンダメンタルズ要因があります。

相場と言うのは、目先に政治的・社会的あるいは金融政策等による大きなイベントがあると、迷いが生じます。

迷いが生じている状態が必ずしも、売り手と買い手の勝負が拮抗している状態とは言えませんが、大きなエネルギーをため込んでいる状態であることに間違いはありません。

そして「きっかけ」つまりイベントの通過や、重要政策の発表などによりこれまでの拮抗が崩れます。するとため込まれていたエネルギーが一挙に放出されることにより、株価は一定の方向へ大きく動き出すのです。

「エネルギーをため込んだ状態→拮抗が崩れ株価が一定方向に大きく動く」と言うのを見極めるためにはボリンジャーバンドが効果的です。

ボリンジャーバンドを用い考えてみると

エネルギーをため込んだ状態→バンドの幅が狭い(スクイーズ)

拮抗が崩れ株価が一定方向に大きく動く→バンドが上下に大きく広がり株価がそれに合わせて変動する(バンドウォーク)

先ほども述べたように、ブレイクアウトによるトレードを狙うならば、まずは買い手と売り手が拮抗しているチャート(変動幅)が狭いチャートを探してください。

そして、ボリンジャーバンドを表示させ、バンドがスクイーズの状態ならば、今後上下どちらかに大きく動く可能性があります。

これまでの拮抗が崩れる瞬間、バンドはエクスパンションし、株価はバンドウォークを始めます。順張りで、瞬時に対応するようにします。もちろん、この手法はデイトレードでもスイングトレードのどちらにも応用可能です。

ボリンジャーバンドの詳細は「ボリンジャーバンドで逆張りトレードをすると失敗する理由」をご覧ください。

まとめ

  1. 株価変動の幅が狭くなるのは、買い手と売り手が拮抗しているから。
  2. 変動の幅は次第に狭くなり、拮抗が崩れる(買い手と売り手の勝負に決着がつく)と株価は一定方向に大きく動きだす。
  3. ブレイクアウトを狙う際は、株価反動幅の狭い銘柄を探し、ボリンジャーバンドとの併用により選定する。
  4. ボリンジャーバンドがスクイーズの状態からバンドウォークする瞬間を狙い、エントリーする。

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