個人投資家はベストなタイミングでの買い増しは不可能だと思え!

利益を最大化するには、底で仕込み天井で売る。天井で空売りし、底で買い戻す。結局はこれしかありません。

長期投資前提ならば、必ずしも天井付近で利益確定をする必要はありませんが、仕込み値は底に近ければ近い程、将来のリターンは上昇します。

だから、世に溢れる参考書はチャート分析などを活用し、後付け理論で当てはめようとするのです。確かに、相場の底に出やすいチャートの形や、天井付近で出やすいチャートの形も存在することは事実です。

私自身も短期トレードではこれらを参考にしながら取引することは何回もありました。

しかし、結果は思うようにはいきません。それもそのはず。後づけて理路整然とした説明が出来たとしても、リアルタイムでそれが通用するかは別問題。

買い増しのベストなタイミングを完ぺきに見極める事自体が、我々個人投資家には不可能なのです。

長期投資にとってベストな買い時とは?

長期保有前提、特にアメリカ市場への投資を考えた時、ベストなタイミングとはどのような時か。これについて、S&P500を例に考えてみます。

VOO日足チャート

長期投資における絶好の買い場とは、すなわち暴落の時です。歴史的な暴落はたまにしか訪れないものの、そこそこの下げは年に数回はあります。

上記のチャートに限って言えば、赤丸部分がチャイナショックに起因する下げ、青丸がイギリスのEU離脱問題による下げです。その他丁度良い押し目部分も黒丸で囲ってみましたが、後付で上記チャートを見た場合は、以上のポイントが買い場とも言えそうです。

株価は上場トレンドでも、投資家達の利益確定により一時的に下落をします。これにより押し目が形成され、そこがある種の買いポイントとも言えます。

ただし、押し目待ちに押し目無しの格言通り、調整に入ると思わせて、途端に上昇するケースも多々ありますので、一概には言えません。この場合は、結局買い時を逃し、上昇する株価を横目に悔しい思いをすることになります。

実際スイングトレードでは、このような押し目での反発を確認してから、買いを仕掛けたりします。押し目からの反発の基準となるのは、支持線や移動平均線等様々ですが、それ自体は私が頻繁に使用していた戦術です。

暴落時の買い増しは有効だけど…。

以上を考慮すれば、暴落時の買い増し戦略が有効であることは当然です。バフェット氏も皆が投げうる暴落時こそ、絶好の買い場であると説いています。

しかし、今日大きく下げたから、これをきっかけに下降トレンドに突入しそうだ、と予想し様子を見ていたところ急反発。結局は買い場を逃してしまった、というのはよくある事です。

先程のチャート、チャイナショックとイギリスのEU離脱問題で大きく下げた後も、結局は早々と切り返し、上昇に転じています。つまり、明日も下げそうだから様子を見ようという姿勢では、ベストなタイミングを逃す可能性があるのです。

また、これとは逆で暴落したから絶好の仕込み時だと思って、爆買いしたら結局はその後も下げ続け、結果的に最初の暴落は単なる序章に過ぎなかったという可能性だって十分にあり得るのです。

暴落時は絶好の買い場である。

この意見は正論です。しかし、ちょっとのタイミングのズレで、絶好の買い場はあっという間に過ぎ去ってしまいます。

私自身もニューヨーク市場の暴落を今か今かと心待ちにしており、その時に備えある程度の資金を温存しています。だからと言って、その全てをベストなタイミングで仕込めるだなんて考えてはおりません。短期トレードを多く経験する中で、ベストなタイミングで仕込むことの難しさを実感しているからです。

「アメリカ株の買い時は今」は本当か?

バフェット氏は100年後NYダウは100万ドルに到達するだろうと述べています。この言葉が実現するならば、割高であると思える今でさえ絶好の買い時とも言えます。

確かに目先の下げや景気後退による株価下落は間違いなく訪れるでしょう。しかし、長期的に見て右肩上がりで推移すると予測するならば、不確実な暴落を待つ必要すらないと言えるのかもしれません。

もちろん、これほどまでに順調に推移して行く保証はありません。しかし、紆余曲折がありながら、最終的には暴落以前の水準を超えるという事であれば、長期投資家は報われるのではないでしょうか。

アメリカ市場については毎年毎年、リセッション(景気後退)や暴落説が唱えられており、もはや恒例行事にすらなっています。それを信じた投資家は結局買えず仕舞いで、悔しい思いをした事でしょう。

間違いなくリセッションは訪れます。しかし、それが明日であるのか、1か月後であるのか、1年後であるのか、3年後であるのか、はたまたもっと先か、それは誰にも分かりません。

ただし、我々個人投資家は暴落時のベストなタイミングで仕込むことが難しいという事と、NY市場が最終的には右肩上がりで推移すると仮定するならば、「アメリカ株の買い時は今」という言葉にも一理あると言えそうです。しかし、どの選択肢が最良であるかは結局分からず仕舞い。それが株式投資です。

最終的には信仰心が試される

投資ブログを運営しておきながら、信仰心などと言う言葉を使うのが適切だとは思いませんが、最終的には信じる心が大切であると言えます。

S&P500は度重なる試練を前にしても、いずれは乗り越え、さらなる高みに到達するだろう。

結局これしかありません。あれこれ理論やら経済学、政治学を語っても、未来を予測することは出来ないのですから。

長期投資は忍耐。S&P500という長期投資の王道である優秀な指数を信じるしかありません。

HDVやVYMなどの高配当系ETFをポートフォリオの主としている人もご安心を。S&P500が上昇すれば、これらETFもそれなりのリターンをもたらしてくれる事間違いなしですから。

何はともあれ、バイ&ホールド。なんちゃって長期投資家ではない、本物の超長期投資家を目指しましょう。

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