初心者が株で利益を上げるのに必要な事は「投資を始めるタイミング」:上昇相場でも個人投資家は損をする?

株って始め時が凄く重要です。逆を言えば、投資についてある程度知識がある人でも、タイミング次第では儲ける事が非常に困難な時期もあります。また、相場が良い時であれば、「勘」に頼るトレードでもビギナーズラックによって利益を上げる事が可能となってきます。

どんな相場でも利益を上げる方法

そんなトレード手法があるとするならば、何方か私に教えてください。是非弟子にして下さい。

投資は恋愛に似ています。どんなタイプの人が現れようとも、タイミングが合わなければ願いは叶わず。相手にその気がなければ、いくらデート代をつぎ込んでも勝算はありません。

相場も同じで、地合いが悪ければ大切な資金と投入しても資金は減るばかり。相手の心理を読むことは相場の流れを読む事にも通ずるものがあります。

ほとんどの株初心者は買いから入る

あなたが株を始めた頃、「空売り」と言う選択肢がありましたか?

ほとんどの方が「NO」と答えます。そもそも初心者には株取引で「売り」から入るという概念がありませんし、知識があったとしても空売りに対する恐怖や苦手意識と言うものを持っている人が大多数なのです。

証券会社の社員だって顧客に勧めるのは原則的に「買い」です。そろそろ株価が暴落するから空売りしましょう、なんて言う証券マンは基本的にはいません。

日経平均株価は上昇・下降・停滞のサイクルを繰り返している

過去にもお話しているように、日本の代表指数である日経平均株価は上昇・下降・停滞のサイクルを繰り返しています。これをグランビルの法則と言います。

バブル景気の真っ只中は右肩上がりの「買えば儲かる」状態。バブル景気終了後はまさにグランビルの法則を再現したような値動きをしています。

世に存在する投資家の多くは兼業投資家。昼間は会社員をしながら株の売買を行っています。自営業や勤務時間を自由に調整できる人は例外として、ほとんどの人がスイングトレード~中長期投資のスタイルで取引することになります。

デイトレをしたくても株取引が行われている9時~15時は会社の勤務時間ともろ被りなので無理です。どうしてもデイトレスタイルにこだわりたいのであれば株ではなくFXに取り組むか日経225先物取引のナイトセッションを利用するしかないでしょう。PTS(夜間私設取引システム)を利用する手もありますが、個人的にはおすすめしません。

ということで、ここからは株取引を前提として話を進めていきます。

日本株は買い時を間違えると塩漬けになる確率高し

日経平均株価の上昇・下降・停滞のサイクルを見ています。

過去のチャートをほじくり返して、ここで買って、ここで売ればこれだけ利益が取れますよという事に意味はありません。しかし、下降期若しくは停滞期に比べたら上昇期に株を始めた方が利益を出せる確率が上がるのは間違いハズです。

上記のチャートは日経平均株価、いわゆる市場の平均を表す指標になりますが、東証一部の大型株(世間一般に広く知らている企業)はこの指数と似たような動きをしています。また、普段連動していなかったとしても、日経平均株価の暴落には引っ張られて大きく下げる傾向にあるため、あらゆる銘柄を取引する際も値動きを確認しておく必要があるでしょう。

大幅な成長が見込める新興企業に投資をするリスク

東証一部に上場するためには、定められた厳格な基準を満たす必要があります。考え方を変えれば、日経平均株価に採用されている銘柄は成熟を向かえた企業。知名度・規模共に抜群ではあるけれども、株価が10倍、20倍となる可能性は極めて低い。これはある意味仕方がない事なのです。

では新興市場である、マザーズなどのベンチャー企業に投資をするという選択肢はどうなのでしょうか。確かに新興市場には大化け株が眠っていますし、銘柄によっては短期間のうちに数倍に上昇を遂げるものも存在します。

しかし、上昇幅が多ければ下降幅も大きいのが新興市場。上場の基準が緩い分、日経平均採用銘柄よりも銘柄選定は慎重に行わなければなりません。もっとも現在では日経平均採用銘柄でも、粉飾決算や不祥事により窮地に立たされる企業もありますが、同種企業に救済されるというケースもありますし、そのリスクで言えば、新興市場の比ではありません。東芝などの例もあるので、油断は禁物です。

ミクシィ週足チャート

この銘柄は2013年11月の時点で株価が200円半ばだったにも関わらず、2014年7月には6600円を超える大幅成長を遂げています。1年も満たない短期間に株価が30倍近く上昇するなんて、資金量に限りのある個人投資家から見れば魅力的すぎます。

でもこんなお宝そうそう見つかるものではありません。夢や希望を持つこともモチベーションを上げる意味では、とても大切な事ですが、投資で最優先すべきは「願望」ではなく「現実」を直視する事です。

上昇相場でも個人投資家が損をする理由

先ほど、下降期や停滞期に比べれば上昇期の方が利益を取れると言いました。しかし、アベノミクスがもたらした上昇相場の時でさえ、個人投資家の多くは損失を出していたと言われています。

日経平均株価週足チャート

リーマンショックをきっかけとした株安・円高相場もアベノミクスを機に脱却。日経平均株価は8000円台から20,000円台までの大幅上昇を成し遂げました。

途中若干の停滞期間はあるものの、それ以外は力強い上昇。結果だけ見ると、相場へ初参入した人でも勝てそうなボーナスチャンスにも見えます。

しかし、この強気相場でさえも個人投資家はそれほど儲けてはいないのです。その理由をいくつかお話していきます。

過去の塩漬け株を処分した個人投資家多数

リーマンショックによる暴落前に株を買った人は損切りしているか、塩漬けとして保有しているかの2択になります。投資主体別売買動向を見ると、個人投資家はアベノミクス相場の割と早い段階で売り越していることがわかります。あくまで推測ですが、これはリーマンショックにより塩漬けとなっていた株の処分と考える事が出来ます。

買った時の水準まで株価が戻ってきた。

多少の損失は出るけど、処分してしまおう。

具体的な状況は様々ですが、上記のような個人投資家が多くいたのではないかと考える事が出来ます。

上昇の最終局面で相場に参入してきた

強気相場の初期段階と言うのは多くの人が上昇に懐疑的です。やがて、その上昇が明確になってくるとメディアなどでも取り上げられ、さらなる上昇を期待できるという専門家の発言の元、普段相場には参入してこない人までも株で儲けようと考え、取引を行うようになります。

しかし、東京市場の相場と言うのはNYダウのような右肩上がりではりません。普段、相場について深く知りもしない人の末路は「高値掴み」です。高値掴みした人は自分が高値掴みしてことに気づきません。また、メディアも投資家達の売買意欲をそそるような発言をするからなおさらです。

日経平均株価と言う商品がありました。この商品は当初8000円でしたが、ある時20,000円まで高騰しました。単純に考えれば割高ですよね。

過去の日本株の値動き(上昇・下降・停滞のサイクルの繰り返し)を知っている人ならば、多少なりともテクニカル分析を学んでいる人ならば、そろそろ下げに対する警戒をしても良い水準であったのです。

この警戒をしてない人は、まさに個人凍死家。塩漬け株の作る才能に秀でています。

押し目直前に買い、押し目直後に売るというパターン

どんな上昇相場であれ、少なくとも押し目(一時的な調整)は存在します。

  1. 押し目では一旦利益を確定し、再び上昇に転じたところで買いに入る
  2. 長期で上昇トレンドと判断できれば短期的な調整に惑わされずに保有し続ける
  3. つなぎ売りを使いこなし、上下両方に備える

このように上昇相場での投資戦略はいくつも存在しますが、最悪なのは「押し目直前に買い、押し目直後に損切りしてしまうというパターン」です。

上昇相場であると判断し、買いを入れたにも関わらず、株価は下がる一方。居ても立っても居られなくなり、損切りをする。すると、それを見透かしたかのように株価が上昇に転じていく。

これが買ったら下がり、売ったら上がるの典型的なパターンです。後になってからチャートを見れば一目瞭然ですが、これをリアルタイムで判断するのって結構難しいです。だって一時的な押し目だと思ったら、本当にそのまま下降トレンドにトレンドに突入する可能性だってあるのですから。

順調に利益を出していたにも関わらず、利益確定のタイミングが遅れ全てがパー

順調に含み益が増えていたのに。株価が下がったから買い増ししてさらなる利益を狙っていたのに。そのまま下降相場へ突入し、含み益は減る一方。各方面の日経平均株価は再度回復するの言葉を信じ、資金を投入したにも関わらず、結局はダダ下がりの日々。

ある時含み益が含み損に変わり、あの時損切りすべきだったと考えても、時既に遅し。将来株価が戻ってくることを期待して塩漬けにするか。いっそのこと大幅な損切りをして心理的負担から解消されるべきか。

暴落は一瞬です。株は売り時が難しいと言われる通り、利益確定と損切り注文は人間特有の様々な心理が邪魔をし、正確な判断を狂わせます。

何度も言いますが、

過去のチャートを見て

テクニカル指標を使い

売り時と買い時を見極める

と言う行為は無駄ではありませんが、全くと言って良い程機能しないこともあります。自ら過去のチャートを元に株価分析の解説をしておいて何を言うんだと思われてしまうかもしれませんが、これが真実です。

でも、テクニカル分析の勉強をすることで、大幅な損失は計上せずに済みます。これが相場で生き残るために一番大切な事です。

要点整理

  1. ほどんどの株初心者は「買い」から入る
  2. 日経平均株価は上昇・下降・停滞のサイクルを繰り返している
  3. グランビルの法則を理解し、上昇局面で利益を上げる方法が最も現実的
  4. 新興市場のテンバガーはそうそう見つかるものではない。
  5. アベノミクスのような上昇相場でも儲けることの出来た個人投資家は意外と少ない

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