投資家は倹約家であれ【人類最大の発明は複利である】

投資と節約は切っても切れない関係にあります。あなたが有り余るほどの資産を保有しているのならば別ですが、それ以外の場合は「ケチ」になる必要があります。

ケチと言うとマイナスなイメージを連想してしまいがちですが、本質は「無駄な出費をしない事」にあります。ただでさえ出ていくお金が多い現代において、思うままの使い方をしていたら、肝心の投資に回すお金なんていつまで経っても貯まりません。

投資をするには資金が必要です。知識がいくらあっても資金力に乏しければ、得られる対価もそれ相応のものになってしまうのです。

人類最大の発明は複利である

人類最大の発明は複利である

相対性理論で有名なドイツ生まれの理論物理学者である、アルベルト・アインシュタインの言葉です。

投資効率を高めたいなら「単利」ではなく「複利」で資産を運用する必要があります。その理由を説明いたします。

以下の条件で「単利」にて運用した場合の資産の推移を計算してみます。ちなみに単利とは、元本にのみしか利息が付かない事を言います。

・元本:100万円

・利回り:年5%

年率5%ですから、100万円×5%=105万円で1年後には5万円の利息が付きます。この調子で30年間運用を続けた場合、元本はいくらになるのでしょうか。

元本:100万円

1年後:105万円

5年後:125万円

10年後:150万円

20年後:200万円

30年後:250万円

続いて複利により運用した場合はどうなるのでしょうか。ちなみに複利による計算では、元本から生じた利息も含めて運用していきます。

元本:100万円

1年後:105万円

5年後:128万円

10年後:163万円

20年後:265万円

30年後:432万円

30年後を比較した場合は182万円も違ってきます。これが複利の効果です。

長期投資に伴う配当金にしろ、短期~中期の売買に伴う売却益にしろ、投資で得た利益を自らのご褒美として使いたい気持ちは解ります。しかし、将来に向け複利の効果を最大限に活かしていくには、インカムゲインもキャピタルゲインも元本と共に再投資に回す必要があります。

投資で得た利益は再投資に使う。この考えが長期で資産を増やしてくには大切となってくるのです。

毎月分配型投資信託=複利が利かない?

個人投資家に人気の商品に毎月分配型投資信託と言うものがあります。通常の投資信託でも基本的には年1回の分配金を得る事が出来ますが、この毎月分配型投資信託と言う商品はその名の通り、分配金を毎月支払ってくれるのです。

そもそもこのような金融商品を売り出す証券会社も人間の心理を上手く理解しているからなのでしょう。毎月分配金を貰える=どうしてもお得感が出やすく、1年の分配金よりも1ヵ月後の分配金へと、人間は目先の利益を追い求めてしまうのです。

通常の投資信託では顧客から集めた資金を元に専門家が資金の運用を行います。その際に生じた利益も再投資に回すことで、さらなる利益を求めていくのです。

しかし、毎月分配型投資信託ではその特性上複利を利かせる事が出来ません。また、投資信託自体に利益が出ていれば分配金もその中から支払われることになるのでまだマシなのですが、そうでない場合は運用資金を切り崩して、分配金を支払っているに過ぎないのです。

これでは元本は減っていくばかり。複利の効果は全くと言っていいほど期待出来ません。

そして、忘れてはならないのが「税金」の存在です。

投資信託による分配金には、株式と同じように一律20%の税金が課せられます。税金の発生は「分配が行われた時」つまり、年に12回発生することになるのです。

実際のところ、たった一年ではそれ程税金の額額に違いは出てきません。しかし、数年単位の長期での保有を考えた場合や、投資信託に回す金額が大きい場合などは、毎月分配型投資信託よりも年1回分配型投資信託の方が優れているという事になるのです。

例えば、Aという毎月分配型投資信託は基準価格1万円に対して毎月100円の分配金を支払っていたとします。

対するBという年1回分配型投資信託は年に1回300円の分配金を支払っていたとします。

分配金だけで考えればAは1年間で1200円なのに対し、Bは300円ですからAの方が魅力的には見えます。しかし、1年後にAの基準価格が1万円から9000円まで減少し、Bは11,000円まで上昇したらどうでしょうか。

売却益を考えれば軍配はBに挙がりますよね。そもそもこの場合、Aの分配金は自らの投資金額から支払わていると考える事も出来るので、投資としての旨みは無くなるわけです。

世界第2の資産家ウォーレン・バフェットは倹約家で有名

先日、経済紙フォーブスが2017年版世界長者番付を発表しました。1位はやっぱりビル・ゲイツ。マイクロソフトの創業者です。皆さんご存知だと思いますので、説明は何もいたしません。

そして、第2はオマハの賢人、ウォーレンバフェットです。総資産は756億ドル。日本円にすると8.5兆円です。もやは想像を超えた金額になります。

そんな超お金持ちのバフェット氏の大好物はコカ・コーラで愛車はスバルのレガシィ(300万円程度)。自宅はさぞかし大豪邸かと思いきや、何と1958年に当時3万1500ドル(約320万円)で購入した自宅に今も住み続けているそうです。

生活も質素で地味というから驚きです。けれど2015年の年間寄付ランキングでは1位(2900億円超)。さすがとしか言いようがありません。

最もじゃぶじゃぶお金を稼いで、湯水のごとく使いまくるという人もたくさんいますから、むしろバフェットが少数派なのかとも思えてくる程です。必要なものは最低限で良い。モノが溢れかえってなお満足感が得られない現代において、一度は原点回帰としてバフェットのような考え方をすることも大切なのかもしれません。

節約すべきは些細なところ

節約のポイントは日常の何気無いところに潜んでいます。何も新しい服を買うなとか、家の中でジッとしていろなどと言っているわけではありません。お金を使う事は大切な経済活動でもあります。大切なのは無駄遣いを無くし、余剰金を投資金として世に送り出すことにあります。

節約は考え方

無駄使いは準備不足と無計画から始まります。

現代ではコンビニエンスストアが至る所にあり、ちょっとした日用品ならばどこでも迅速に用意できるようになりました。その弊害としてアクションを起こす際の準備が疎かになってきたのです。

例えば、朝方家を出る時に、夕方頃から雨という予報を思い出したとします。でもその時間までには家に帰っていそうだし、天気も持ちそうだから大丈夫だろうと勝手に思い込んでいたら、思いとは裏腹に帰宅途中に雨が降ってきました。

こんな時にコンビニで傘を買う行為。これって無駄だと思いませんか?何も濡れながら帰って来いと言っているのではありません。朝、家を出る時にカバンに折りたたみ傘を忍ばせておくだけで良いのです。

このように忘れ物をしたおかげで、それをコンビニで調達する羽目になったという経験がある人は実は多いのではないでしょうか。私が言いたいのはこういう事です。まずはこういうところから削るべきなのです。

投資をするなら倹約(節約)する必要があります。だって投資という新たな使い道が増えるわけですから、その分のお金を何とかしなくてはなりません。

いつかは永遠に来ない

投資をすると決めたならば、今この瞬間から倹約家への第一歩を踏み出してください。

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