成功者の売買手法を真似しても儲からないのは何故?【システムトレードが失敗する理由】

万人が勝てる手法など存在しない

インターネット上にはあらゆる情報が存在します。いわゆる、「成功者の手法」というやつも検索をかければすぐに見つかる事でしょう。しかし、その「勝てる手法」で継続的かつ大幅な利益を上げている人は、ごく少数の人達なのではないでしょうか。

中には、再現性の高い方法というものも存在するかもしれませんが、それでも多くの人が損をしているというのが現実なのです。考えても見てください。システムトレードで継続的な利益が望めるのなら、誰もが億万長者です。

一定の売買ルールに従って取引をするだけで利益が生まれる。そんな上手い話があるはずありません。

システムトレードとは?

広義では、あらかじめ決めておいた一定のルールに従って、機械的・継続的にトレードする事をシステムトレードと呼んでいます。

トレード自体をパソコンの自動売買によって完結させるか、注文自体は自らが執行するのか、という自動・手動の違いはあれど、ここでは一定のルールに基づいて行われるトレードをシステムトレードと位置付けます。完全なシステムトレードは株よりもFXの方が盛り上がっており、種類も豊富にあります。

裁量トレードとは?

システムトレードが一定の売買ルールに従う手法であるのに対し、売買の基準・タイミングを自分自身の判断に委ねる取引を裁量トレードと呼びます。裁量トレードでは、過去の経験や相場観というものに自身の判断基準を加え、売買していきます。

それぞれのメリット・デメリット

実際に株式投資を行っている人は分かると思いますが、ほとんどの人は、一定の売買ルールを持っています。

一定のルールは持ちつつも、実際に売買の基準として適切か否かの判断についての最終決定は自分にあるという点で、システムトレードとは異なります。

それではそれぞれのメリット・デメリットについて見ていきます。

システムトレード

【メリット】
1.機械的なトレード=感情に左右されない。
株は短期的に見たら投資家達の心理戦です。
余計な感情を排除出来るという事はトレードを行う上で強みとなります。

2.自動取引=時間に拘束されない
相場をリアルタイムで見なくても取引が行えます。
FXならば、寝ている間にもトレードを自動的に行ってくれるというメリットがあります。

【デメリット】
1.そもそもどんな相場にも対応できるシステムなど存在しない
相場に合わせて取り入れるシステムを自分自身で判断する必要があるという時点で、完全なシステムトレードとは言えないというのが私の考えです。
相場に合わせたシステムを取り入れる=裁量の考え方が必要となります。

2.急な相場の変動に対応できない
機械的な取引を繰り返すシステムトレードでは、相場の急な変化に対応できない可能性が高いです。
コツコツと重ねた利益も、相場の急変により一気に失ってしまうという事もあります。

3.システムトレードに頼る=自らの知識・技術の向上に繋がらない
完全なシステムトレードに頼っていては、投資家として成長することは難しいでしょう。
負けた理由も分からなければ、勝った理由でさえいつまでもわからないままです。

裁量トレード

【メリット】
1.自分の判断を基準にする=急な変動にも対応可能
自動売買ではないということは、急な相場の変動にも臨機応変に対応することが出来るという事です。しかし、これは相場が大きく動く時に、あえてポジションを保有することもできるという観点から見れば、必ずしもメリットにはなりません。

2.過去の経験や知識、相場観から総合的に判断することができる
自らの経験、相場観は時として大幅な損失拡大を防いでくれることがあります。

【デメリット】
1.初心者がそれなりの裁量トレードを行うのには無理がある
裁量トレードが過去の経験や知識を判断基準にするという点を考慮すると、初心者には敷居が高いと言えるでしょう。

2.感情に左右される
損をしたくないという感情は、さらなる損失拡大を招く可能性を秘めています。冷静な判断が出来ない中でのトレードは失敗する可能性が高いです。

成功者の手法で利益が出ない理由=システムトレードで儲からない理由

成功者の売買ルールやシステムトレードを実行したところで、そのルールが適応する相場を見極める力というのは、結局は個人の裁量に委ねられるということになります。

例えば、「MACDのゴールデンクロスで買う」というルールを定めたとしましょう。
以前の記事【MACDは利益確定のタイミングを知る上では意外と役に立つ】で、MACDのゴールデンクロスを買いサインとして捉えてはいけない点についてお話ししましたが、もう一度これについて考えてみましょう。

以下のチャートをご覧ください。

トヨタ自動車一年分の日足チャート
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上記のチャートでは、MACDのゴールデンクロスが何度も確認できます。しかし、本当の意味での買いサインとして機能しているゴールデンクロスはいくつあるでしょうか?

下降中のゴールデンクロスもあれば、ゴールデンクロス直後にデッドクロスをするという場面も多くあることに気が付くと思います。

中には本物もありますが、機械的に「ゴールデンクロスで買い」というルールに従っての売買であったら、ロスカットの連続になることは明らかです。

つまり、本当の意味での「買いシグナル」を見極めるためには裁量的要素が必要不可欠なのです。

まとめ

冒頭でも言いましたが、勝ち越している投資家の多くは「一定のルール」に「自らの裁量」を織り交ぜ、トレードしています。

インターネット上に出回ってる成功者のルールを真似ても、裁量による適切な判断という要素がなければ勝てるはずはありません。

これはシステムトレードでも同じことが言えます。

楽に勝てる方法など存在しないのです。

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