スイングトレードで逆指値注文を使いこなす方法【買い編】~注文を自動化すればサラリーマンでも有利なトレードが可能に~

逆指値注文はサラリーマンの強い味方

各証券会社によって、逆指値以外にも様々な注文方法があります。しかし、基本的には逆指値注文の使い方と特性を熟知すれば、それだけで十分だと思います。

日中働いている会社員の方々も、前日の夜に逆指値注文を出し、昼休みや空いた時間に約定の有無を確認し、場合によっては指値価格の変更を行う事で、リスクを出来る限り抑えたトレードも可能になります。

逆指値注文の基本をおさらい

逆指値注文では、「市場価格が100円以上になったら103円で買い」といった具合に注文を出します。ここでいう100円と103円の差を値幅注文と言いいます。例えば、「市場価格が100円以上になったら100円で買い」といった注文方法だと、株価が99円から、101円まで値を飛び越えて上昇した時に約定しないという事があります。これを防ぐために値幅注文を使うのです。

また、逆指値といは言いつつも、成行による注文も出来ます。この場合は、「市場価格が100円以上になったら成行で買い」といった具合に注文を出します。これならば、急な上昇にも対応できるというメリットがあります。

人により考え方の違いはありますが、基本的には逆指値による損切り注文は、約定しないというリスクを回避するために、成行で注文することが多いです。この辺りについては別途記事にて、詳しく解説いたします。

また、価格を設定する際は、呼値を確認した上で注文をしましょう。呼値については、 「1円抜きは単純に見えて実は難易度が高い」の中で解説しています。

実際の注文画面を確認

上記の注文画面は松井証券さんのものになりますが、他の証券会社でも基本的には一緒です。

上記の注文方法の内容を要約すると、「市場価格が7005円以上になったら、7010円で1000株買う」ということになります。ここでも急な変動の可能性を考え、値幅注文をしています。指値ではなく、成行のボックスをチェックすると、「市場価格が7005円以上になったら、成行で1000株買う」といった注文になります。

また、有効期限も当日か週末までか選べるようになっていますが、逆指値の価格は適宜変更していくので、基本的には当日を選べば良いでしょう。

逆指値注文を使いこなす【買い編】

買いで逆指値注文を使う状況は大きく分けて以下の2通りです。

  1. 移動平均線や上値抵抗線を超え、トレンド転換の可能性が見えてきた時
  2. 移動平均線や支持線等での反発を確認した時

私がお勧めする逆指値による買い注文は上記の通りです。両方に共通することは、上昇を確認してからポジジョンを保有するという「順張り」の発想だという事です。

移動平均線や上値抵抗線を超え、トレンド転換の可能性が見えてきた時

これまで株価を押さえつけるような役割をしていた、移動平均線や上値抵抗線を株価が超えてきた場合は、トレンド転換の可能性を視野に入れトレードします。

トレンド転換際での逆指値注文活用例

トヨタ自動車日足チャート

長期(75日)の移動平均線抜けを確認した上で、買いを仕掛けるとするならば、どのタイミングでどんな注文方法をするのが効果的なのでしょうか。

【参考情報】

5月28日 
始値5622、高値5630、安値5592、終値5613 

5月29日 
始値5611、高値5686、安値5597、終値5663 

5月30日 
始値5686、高値5761、安値5679、終値5761 

説明簡略化のために上記の3日間の75日移動平均線の価格は5670円とします。

私の考える逆指値注文の使い方は2つ

1.5月28日の値動きを見て、次の日には75日移動平均線を超えてくる可能性があると予想し、29日の寄付きまでに次のような注文を出します。

「市場価格が5670円(75日移動平均線の価格)以上になったら、5675円で執行する」

ここでは5円の値幅注文をしていますが、もっと値幅を広げても構いませんし、場合によっては成行による注文でも良いでしょう。

2.5月29日の高値を基準にして、次の日にこの価格を超えてくるなら上昇の勢いがあると判断し、30日の寄り付きまでに次のような注文を出します。

「市場価格が5686円(前日の高値)以上になったら、5691円で執行する」

こちらも5円の値幅注文をしていますが、これよりも値幅を広げるか、成行にするかは個人の判断に委ねられる部分になります。

移動平均線や支持線等での反発を確認した時

移動平均線や支持線での反発からの買いにも逆指値注文は有効な手段となります。反発を確認するためには、トレンド転換ラインを使う必要があります。トレンド転換ラインの引き方については以前の記事で紹介していますので、こちらでは割愛させていただきます。

反発を確認した上での逆指値注文活用方法

移動平均線付近での反発を確認し、買いを仕掛けるにはどのタイミングで逆指値注文を活用すれば良いでしょうか。

【参考情報】

9月1日 
始値500、高値530、安値490、終値520 

9月2日 
始値510、高値540、安値510、終値530 

9月3日 
始値535、高値555、安値535、終値555

トレンド転換が確実に行われたことを確認するためには、トレンド転換ラインを株価が終値で超えた次の日に、転換の基準となった足の高値を目安に次のような注文を出します。

市場価格が540円(前日高値)以上になったら、545円で執行する」

ここでは前日の高値を基準としましたが、前日終値という選択肢もありますし、値幅についても個人の経験等により判断をします。

実際のチャートに当てはめる

ファナック日足チャート

上記のチャートでの逆指値注文の活用について考えてみましょう。

【参考情報】

2月6日 
始値20,115、高値20,130、安値19,935、終値20,020 

2月9日 
始値20,150、高値20,150、安値19,910、終値20,035 

2月10日 
始値20,025、高値20,785、安値19,935、終値20,755

終値でトレンド転換ラインを超えたのは2月9日、10日の寄付きまでに9日の高値を基準とした注文を次のように出します。

市場価格が20150円(前日高値)以上になったら、20160円で執行する」

これまでと同様、値幅や成行への切り替え、及び基準となる株価については、個人の判断によるものとします。

大切なのは上昇の勢いを確認した上で買う事

株は出来るだけ安く買った方が良いのに、なんでわざわざ値上がりを確認してから買う必要があるの?

このように考える人もいるかもしれませんし、株は安いうちに仕込むというのが基本である事に間違いはないです。ここで株価が上がるのを待ってからポジジョンを保有する目的は、これから上昇トレンドへ突入する可能性を考えてのことです。

安いうちに仕込んでもなかなか上昇トレンドへと移行せず、それに耐えかね株を売った途端に、上昇を始めたという経験は多くの人がしているはずです。

スイングトレードで大切なのは、安いうちに仕込むのではなく、上昇の勢いがあることを確認した上で仕込むことなのです。

また、逆指値注文による値幅設定や成行などの使いどころについては、一概には言えませんが、日経平均株価等をみて相場全体の勢いから判断すると良いでしょう。1円の差で約定しないということも十分に考えられますので、それなりに注意が必要です。

要点整理

  1. 昼間働いている会社員が有利なトレードをするためには逆指値注文を使いこなす必要がある。
  2. 上昇の勢いが強いことが予想される際は、値幅注文により対応し、場合によっては成行による注文も視野に入れる。
  3. 指値した価格にかすらなかった場合は約定しないというリスクもある。
  4. 買いで逆指値注文を使うのは、トレンド転換と反発の勢いを確認した時、順張りにより対応する。
  5. 大切なのは、安い時に株を仕込むのではなく、上昇トレンド突入への可能性が見えてきたところで買う事。

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