私の武器である移動平均線をランダムウォーク理論で否定してみる

さて、私がスイングトレードで最も重要視しているテクニカル指標は移動平均線です。移動平均線はレンジ相場では、その役割を果たさないものの、トレンド発生時には非常に有効な武器となる。

この考えは現在も変わってはいませんが、取引を始めた頃と今とではテクニカル分析に対する考え方と言うのは少しずつ変わってきました。

相場で生き残る(特に短期売買)ためには、あらゆる情報を疑い、自らを疑い、最良の選択肢を追求していく必要があります。

・・・という事で、今回は私のスイングトレードをする上でのパートナー、移動平均線に疑いの視点を向け、ランダムウォーク理論から移動平均線自体を否定してみました。

移動平均線とは?

移動平均線とは、一定の期間における株価の平均値を表したテクニカル指標です。株価の流れを平均化することにより、現在のトレンドと言うのが一目で分かるようになります。

移動平均線の種類

  1. 単純移動平均線
  2. 加重移動平均線
  3. 指数平滑移動平均線

移動平均線の期間

  1. 日足:25日・75日・100日
  2. 週足:13週・26週・52週
  3. 月足:12ヵ月・24ヵ月・60ヵ月

単純だけど使い勝手が良く、変に小難しいテクニカル指標よりかは、よっぽど役に立つのが移動平均線です。

移動平均線自体にはダマシも多く存在しますが、ゴールデンクロス、デッドクロスなどのあからさまなシグナルを鵜呑みにしている人自体が、現在では稀なのではないでしょうか。しかし、一部の書籍などでは、これらが一般的な売買タイミングであるかのように解説されているので注意が必要です。

移動平均線の役割

移動平均線の役割は以下の通りです。

1.株価の現在のトレンドを表してくれる

移動平均線の向きを見る事で、設定された期間のトレンドが解ります。25日移動平均線が上向きだったとしても、75日移動平均線が下向きだった場合は、直近1ヵ月は上昇傾向、直近3ヵ月は下落傾向と、大まかな判断をすることが可能となってきます。

2.支持線や抵抗線の役割をする

移動平均線自体が支持線や抵抗線の役割を果たすことがあります。この習性を使う事により、移動平均線での反発狙いや、移動平均線抜けによる、トレンド転換を活かしたトレードが可能となるのです。

ランダムウォークチャートで移動平均線を否定する

あらゆる要素を考慮しようが、明日の株価は上がるも下がるも、それぞれ確率は50%になります。結局株価の未来は誰にも予測できなのです。

確かにランダムウォーク理論にも一理ありますが、それは短期に限ったお話。長期での株価は企業の業績や社会情勢を織り込みながら推移するので、この理論がそっくりそのまま当てはまるとは言えません。

以前の記事では、エクセルにて作成したランダムウォークチャートをご紹介するだけでしたが、今回はそれに移動平均線を付け加えてみます。

本来ならば、始値・高値・安値・終値をそれぞれ作成し、ローソク足チャートを表示させるのがベストなのですが、労力の観点からラインチャートだけでご勘弁ください。移動平均線自体は終値で計算されるので、これと言った支障はないはずです。

今回は同ドル円チャートを想定し、価格の軸を100円に設定し、ランダムウォークチャートを作成してみました。

ランダムウォークチャート+75日移動平均線

赤マルで囲った部分、下降トレンドでは移動平均線が抵抗線となり、上昇トレンドでは支持線となっている事が分かるかと思います。

また、移動平均線が株価の現在のトレンドを明確にするという役割も、キッチリと果たしている事が分かるかと思います。

より精度の高い考察が出来るよう、いくつかのサンプルを見てみます。

ランダムウォークチャート+75日移動平均線+25日移動平均線

本物の株価と見間違うほどのチャートです。赤丸で囲った部分、短期線と長期線がデッドクロスし株価が下落、短期線と長期線がゴールデンクロスし株価が上昇しているのが分かるかと思います。

その他にも短期線と長期線がクルスしている箇所はありますが、機能している部分、ダマシに終わっている部分と様々です。まさに本物のチャートと同じ状況が、ランダムウォークチャートにより表現されているのです。

お次は緩やかな上昇相場

これまでの2つとは違い、ボラティリティの少ない緩やかな上昇相場でも移動平均線はキッチリと、その役割を果たしてくれます。

探せば実在する銘柄でも、似たような形のチャートなんていくらでもありますよね。

移動平均線は否定できない?

前回同様、ランダムに作成したチャートでも、本物のチャートと区別をすることは困難であるということが改めて分かりました。

そして、ランダムに作成したチャートでも移動平均線はきっちりとその役割を果たすことが分かりました。しかし、それもよく考えてみれば当然の事です。

なぜなら

移動平均線は株価データを加工し、見やすくしたもの。だから今回のように後出しでその推移を見れば、機能しているように見えるのは当たり前。

移動平均線で反発するのが先か

後出しでチャートを見た結果、反発しているように見えるのか

実際はランダムで作ったチャートでも、支持線と抵抗線の役割を果たしている…..

ハッキリと移動平均線を否定することは出来ませんが、肯定することも出来ません。

売買の基準を計る上では有効

もしかしたら、投資家達はそのラインで反発すると、勝手に思い込んでいるだけかもしれません。

でも、よ~く考えて見てください。

チャートにテクニカル指標が何も表示されていなかったら、ローソク足だけだったら、短期派のトレーダーは何に売買の基準を求めれば良いのか?

本当に反発しているのか、後から見れば結果として反発しているように見えるだけなのか。いくら考えても答えは出ませんが、それにより売買の基準が生まれるのなら、それはそれで良いのではないでしょうか。

同じテクニカル指標を使っても、個々のトレーダーによって結果が大きく違ってくるのは、その他の要素の割合が強いからです。

勝てる人は移動平均線だけでも勝てる。勝てない人は、存在する全てのテクニカル指標を使っても勝てない。

これが現実です。

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