日経平均株価の今後のシナリオを予想する【天井圏?単なる調整か?】

トランプショックから始まった上昇相場。アベノミクス、日銀の金融緩和を機に始まった強気相場を思い出すかのような強い上昇トレンドの形成となりました。2017年2月5日現在の日経平均株価は日足ベースで見ると持ち合い気味、見方によっては上昇中の調整段階と見る事も出来ます。結局のところ、見る視点を変える事によって上にも下にも見えるわけです。そこで、日経平均株価の今後のシナリオについていくつかのパターンを考えてみました。

テクニカル視点

2万円を目前として失速した日経平均株価ですが、今後も上値を試してく展開となるのでしょうか?

2015年の2万円台を付けた時の日経平均株価のチャート及び、各指標を考慮して考察していきたいと思います。

日銀の金融緩和による強気相場のチャート(2014年10月~2016年3月)

株価と言うのは上昇の勢いが強い時は長期の移動平均線から大きく乖離した状態で上昇していきます。上記のチャートでも上昇局面では25日移動平均線付近を支持線として上昇していることが分かります。やがて、上昇の勢いがなくなると、長期の移動平均線(75日)とのかい離差がなくなり、このラインを支持線として反発するようになり、前回の高値に何度も挑戦するも、これを抜けられないという状況になると、いよいよ天井圏が近くなってきたのかなと投資家達は意識します。

現在の日経平均株価

ここで現在の日経平均株のチャートを確認してみます。

直近3カ月は上場傾向、直近1ヵ月は下落傾向、前回の山の高値を超えられてない点からも、日足ベースでは上昇の勢いは失速で天井圏、若しくは上昇トレンド中の一服と見る事が出来ます。グランビルの法則に当てはめると上昇の2回目が終了した、小さい山も一回と見るならば3回目も終わったとみる事が出来ます。

続いて一目均衡表とボリンジャーバンドを表示させたチャートを見てみます。

一目均衡表

分厚い雲が目の前に迫っています。雲は支持線や抵抗線の役割をします。また、雲は厚ければ厚いほどその役割が増し、多くの投資家に意識されることとなります。その分、雲を下に抜けた場合は大きく下落する可能性もあります。

関連記事:一目均衡表でチャートをシンプルに分析する【トレードに応用できる技術=一目均衡表を事細かく説明できる知識ではない】

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドはやや下向きで、バンドの幅が狭まってきています。これは相場の迷い、買い手と売り手の拮抗を意味しています。いわゆる持ち合いと言われる状態であり、エネルギーを貯めている状態でもあります。このような時は何らかの外部的要因によって大きく動く可能性もあります。また、現在は-1σ付近で推移してることから、ボリンジャーバンドの性質を考えると、上昇の余地は十分に考えられます。

関連記事:ボリンジャーバンドで逆張りトレードをすると失敗する理由【有効な使い方とは?】

ファンダメンタルズ視点

投資主体別売買動向

日本株の上昇には外資の買いが重要。ということでここ最近の投資主体別売買動向を見てみます。

海外投資家の売買状況

2016年11月2週  400,699
2016年11月3週  490,332
2016年11月4週  302,700
2016年11月5週  414,848
2016年12月1週  562,534
2016年12月2週 82,224
2016年12月3週  -194,701
2016年12月4週 32,466
2017年1月1週 232,623
2017年1月2週 110,574
2017年1月3週 -103,955
2017年1月4週 -206,663

 

トランプ大統領の当選付近から、12月の第3週を除けば、1月の2週までが買い越し。当然ながらこの間日経平均株価は強い上昇を見せています。2015年の強気相場を見ても日経平均株価が上昇している時は海外投資家が買い越し、売り越しが続くようになった頃には既に大きな下落をしているという現実があります。

1月の後半は海外投資家が売り越しています。海外投資家が一旦利益確定に入ったという事が考えられますので、要注意と言ったところでしょうか。

ちなみに、悲しいことに上記の海外投資家が買い越している期間のほとんどを個人投資家が売り越しています。これは見方を変えれば利益確定と言うよりも、塩漬け株の売りという事も考えられます。日銀の金融緩和による強気相場で買うタイミングを誤り塩漬け株を作ってしまったが、再び同じような水準に戻って来たので処分したとも考える事が出来ます。

関連記事:我々個人投資家は、海外投資家のカモになっているという現実を改めて知る必要がある【投資主体別売買動向から分かること】

決算発表

2月は決算の時期です。トヨタ、ソフトバンク等日経225採用銘柄の決算発表も多く控えており、内容次第では相場全体が大きく動くという事も考えられます。日経平均株価はどちらかと言うと決算発表期は持ち合う傾向にあるので、いまいち方向感が出ないというのは仕方がないのかもしれません。

ちなみに、決算発表日をまたいでポジションを保有するのは止めましょう。どう動くか全く予想が出来ず、決算日は大きく動く時だけに、選択を間違うと大損する可能性もあります。

関連記事:決算発表日をまたいで株を保有する際の注意点【好決算でも急落の可能性あり】

アメリカの動向【NYダウと為替】

NYダウは2万ドルを超え史上最高値を更新しました。NYダウと日経平均株価の相関性は薄れつつありますが、ダウの上昇無くして日経平均株価の上昇は起こり難いです。逆ならいくらでもあります(ダウは上げてるのに日経225は下げてる)。また、NYダウが大幅に下落することがあれば、日経も引っ張られる可能性が高くなります。良いことは連動するか分からないのにも関わらず、悪い影響はしっかり受けるのが日本株の特徴なのです。

ドル円の動き

円安の進行無くして日本の株高はあり得ません。日経225が上昇するためにはドル高円安がこれまで以上に進行する必要があります。

ドル円日足チャート

ドル円チャートでは75日移動平均線が強く意識されていました。このラインが抵抗線から支持線となった時がトレンド転換のサインであり、日経平均株価上昇の第一歩となりました。現在は持ち合い気味、移動平均線とのかい離差が埋められた状態にあります。ドル円に関してはこのラインで反発するのか、割り込むのかが重要となってきます。反発すれば日経225も上昇、割り込む形となればつられて下落となるでしょう。

ドル円も直近3ヵ月は上昇傾向、直近1ヵ月は下落傾向、この状況は日経平均株価と変わりありません。

ちなみに一目均衡表を見ると

分厚い雲の中に突入しています。雲の中では持ち合になる傾向があり、雲から抜けた瞬間大きく動く可能性があります。過去のチャートを見ても雲は抵抗線、支持線の役割をきっちりとしていることが分かります。今回も投資家達に意識されている可能性が高いと言えます。

トランプ大統領の動きにも注目

トランプ大統領就任式が終わり、当初の目標であった政策を実行に移している段階でもあります。相場はこれと言った材料がない時でも大きく上下することがありますが、しっかりとしたトレンド形成のためには明らかなファンダメンタルズ的要因が必要不可欠です。2月の10日には日米首脳会談も控えていますし、トランプ大統領の動きが相場へ与える影響力は大きいと私は見ています。

上昇・下降のシナリオをシンプルに考える

色々考察しても結局のところ日経平均株価が上昇するか、下降するかなんて誰にもわかりません。なので両方のシナリオをシンプルに導き出します。

日経平均株価が上昇する場合

当たり前の話なのですが、上記チャートの丸で囲った部分、この価格帯を超えない限りさならる上昇は見込めません。ここを超えた場合の次なる目標は当然ながら2万円台になりますが、それはこの先の話です。

このまま赤丸部分から上値を切り下げる形となった場合は要注意。下降トレンド突入への三角持ち合いが完成してしまいます。

日経平均株価が下落する場合

株価が75日移動平均線を割り込んだら赤信号が点灯です。75日移動平均線付近で反発すれば問題ないのですが、明らかに割り込む動きをした場合は注意が必要です。もちろん、一度割り込んでも再度このラインを突っ切って上昇してくる場合もあります。しかし、突っ切る事が出来ず、このラインが抵抗線の役割をし始めたらさらに注意が必要です。下降相場突入も視野に入れる必要があるでしょう。

情報に惑わされない

トランプショックの時にメディアは、大暴落の始まりだなどと投資家心理を不安にさせたにもかかわらず、翌日の大幅反発を見せつけられると、トランプ大統領の当選は相場に悪影響ばかりではないと360度意見を変えました。

イギリスのEU離脱の時もリーマンショックの再来等と言いつつ、結局は日経225、NYダウ共にそこから大幅反発をしました。

2015年の大相場の時も日経が2万円台から急落しているにも関わらず、これは一時的な調整で再度上値を試すだろうとアナリストは声を高らかに言っていました。

こんなもんです。情報なんてこんなもんです。全くあてになりません。情報は必要ですが、惑わされてはいけません。

今後の私の戦略

基本的に私は日経平均株価の動きを見て、日経225に連動するETFを売買しています。現在の日経平均株価は非常に予測のしづらい状況です。故に焦ってポジションを持つことはしません。前項で述べたように上昇・下降いずれかの道が開けてきた時に取引を行います。株は先行きが読めない時にトレードするから失敗するのです。先行きが読めないなら読めるようになるまで待てば良い。それでチャンスを逃しても、それはそれで良しとする。無茶な取引で資金を減らさない。次のチャンスまで待てば良い。これが私のトレードスタンスです。

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