黒田日銀総裁の大規模金融緩和【黒田バズーカ】発表時の市場の反応まとめ~日経平均株価・為替~

黒田バズーカとは

2013年4月以降、日銀黒田総裁は、デフレ脱却を目指して大規模な金融緩和政策を3回発動してきました。
これらの金融政策によって、爆発的な円安・株高が進行したため【黒田バズーカ】と呼ばれるようになりました。

黒田バズーカ第一弾:2013年4月4日
【量的・質的金融緩和】

黒田バズーカ第二弾:2014年10月31日
【量的・質的金融緩和の拡大】

黒田バズーカ第三弾:2016年1月29日
【マイナス金利付き量的・質的金融緩和】

2013年4月4日:黒田バズーカ第一弾【量的・質的金融緩和】

この日、日本銀行は量的・質的金融緩和を導入し、2%の物価目標を2年程度で達成すると表明しました。
量的緩和=資金供給量(マネタリーベース)を2年で2倍にする。
質的緩和=長期国債の平均残存期間を2倍にする。

この政策の目的は、投資活動を助長することにあります。
つまり、日本銀行は世の中に出回るお金の供給量を増やし、投資家に国債よりも貸し出しや株式投資を誘発することを考えたのです。
当時の為替市場では円安が進んでいたこともあり、この政策により株価上昇を支え、一時的に景気を上向かせることに成功しました。

それでは2013年4月4日前後の日経平均株価と株価の動きを見てみましょう。
チャートは松井証券さんからの転載です。

日経平均株価
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拡大版
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続いてドル・円チャート
 10

拡大版
4

 

もともと上昇トレンドに乗っかっていたドル円と日経平均株価ですが、金融緩和の発表を受けた日からさらに上昇していることが分かります。
その後、日経平均株価は75日移動平均線を下回る場面を見せるも、再度上昇に転じています。

2014年10月31日:黒田バズーカ第二弾【量的・質的金融緩和の拡大】

2014年4月に消費税が5%から8%へ引き上げられたことを契機に、国内経済は悪化しました。
そこで2014年10月31日、日銀は量的・質的金融緩和の拡大(追加緩和)を決定し、より多くのお金を市中に供給し始めました。
このタイミングでの追加緩和は予想外だったこともあり、市場は日銀の決定を好感し、株価の上昇、円安の進行が加速する結果となりました。

それでは2014年10月31日前後の日経平均株価と為替の動きを見てみましょう。

日経平均株価
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ドル円チャート
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日経平均株価、ドル円共に大きな陽線で終わり、さらなる強気相場への突入を伺い知ることが出来ます。

2016年1月29日:黒田バズーカ第三弾【マイナス金利付き量的・質的金融緩和】

2015年半ばに差し掛かると、中国の景気に対する懸念などを受けて、円安の流れに一服感が出始めました。
米国政府もドル高による経済の圧迫を懸念し始めました。

2015年8月頃になると、日経平均株価は急落し、再び回復する場面を見せるも、その後にはさらなる急落が待っていました。
こうして2016年以降、ドル安・円高が進み、景気への懸念が高まりました。
そこで、日銀は2016年1月29日に、マイナス金利付き量的・質的金融緩和を導入しました。

マイナス金利付き量的・質的金融緩和を導入時の日経平均株価と為替の動き

日経平均株価
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ドル円チャート
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日経平均株価もドル円も、下降相場の途中であり、これを機に上昇相場というのは無理があったのかもしれません。
ドル円も1月29日の上昇で75日移動平均線にタッチしたものの、そこからは急落し、円高が進行し、現在に至っています。

黒田バズーカ第四弾はあるのか

現在も日銀黒田総裁は、「必要と判断すれば躊躇なく追加緩和を行う」と強気の姿勢を崩さずにいます。
2年程度でのプラス2%の物価目標達成を掲げた、短期決戦型の金融政策は当初の目標を達成できていません。
日銀はマイナス金利を通して円高の進行を防ぎ、円安へのキッカケを掴もうとしているように思えます。

大規模な金融政策により、莫大な利益を上げた投資家、大損をしてしまった投資家、それぞれいるかと思います。
さらなる金融政策については様々な説が流れていますが、どれも推測の域を出ません。

また、金融政策のみで、再び強気相場が訪れるとも思えませんし、日本の経済が上向きになるとも考えづらいです。
過去に急成長を遂げ、現在は成熟期を迎えた日本にとって、さらなる成長を目指すというのは簡単な事ではないと思います。

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