最強のテクニカル指標は移動平均線:異論は認める

テクニカル指標は数あれど、現在私がトレードで主に使用しているのは単純移動平均線です。他の指標もまあ見る事は見ます。でも仕掛けるタイミングを計るために、最も重要視するのは移動平均線なのです。

もちろん、これまでに数多くのテクニカル分析の仕方、たくさんの指標を学んでは来ました。知らないから使わないのではなく、知った上で使わない。これが私のスタンスです。

あくまでもこれは私の考えによるものなので、タイトルの通りに”異論は大歓迎”です。是非テクニカル分析について熱い議論を交えましょう。

移動平均線にも色々ある

ひと口に移動平均線と言ってもいくつかの種類があります。また、日足・週足・月足のいずれかによっても移動平均線の対象となる期間が違ってきます。

移動平均線の種類

  1. 単純移動平均線
  2. 加重移動平均線
  3. 指数平滑移動平均線

上記の指標について簡単に説明すると

単純移動平均線はその名の通り一定期間の終値を日数で割ったもの。

加重移動平均線と指数平滑移動平均線は、直近の株価の比重を多くし計算しているもの。MACDみたいなものだと思っていただいて構いません。

移動平均線の種類に対する性格の違いは、ザックリとこの程度の認識で十分です。

じゃあ、具体的にどの移動平均線を使えば良いの?という問題ですが、私は単純移動平均線を使っています。確かに株価は過去の動きよりも直近の動きこそ重視する必要があるという意見は御もっともです。しかし、私が移動平均線に求めているのは、一定期間のトレンドを明確にしてくれる事です。

これを当てはめると、一定期間におけるトレンドを見るために75日や100日の移動平均線を使い、短期のトレンドを見るためには25日単純移動平均線などを使えばよいだけなんです。だから単純移動平均線で十分。これが私の考えです。

世界の投資家が目標にしている移動平均線は?

移動平均線は時として、支持線や抵抗線の役割も果たします(そう見えてるだけかもしれないけど)。

この考えに乗っ取るのならば、断固単純移動平均線にこだわる必要はなく、世界の多数派の指標を使えば良いという事になります。

しかし、これっていくら考えても答えは見つかりませんよね。ちなみに、東証一部の売買高の7割は外国人投資家であるという事を考えると、実際に検証しようと思ったらこの人たちに聞く以外にはありません。

「外国人投資家は~の指標を重要視している」

たまにこんな文言を見かける事もありますが、どこまで信用できる情報なのか、当然ながら裏は取れてないでしょう。

逆にマザーズなどの新興企業は個人投資家の割合いが7割くらいとなるので、日本全国の個人投資家に、「移動平均線は何使ってる?」と聞けば一応の統計は取れるかもしれません(笑)

ってなわけで、私は先ほどの理由から単純移動平均線を使っていますが、あなたが指数平滑移動平均線を使いたいと思えば、それは一向に構いませんし、人によってはその方がしっくりと来るかもしれません。

移動平均線の日数は?

種類の次に悩むのは日数です。どの程度の期間の移動平均線を表示させるのがベストなのか。

私は基本的に2日~1ヵ月以内に決済をするスイングトレードが主であり、株価の現在値を見るために月足チャートも見るけど、売買のタイミングを計るのは日足チャート。

多くのチャートソフトには日足だと、5日・25日・75日がデフォルトで設定されています。このままでも良いかと思いますが、私が重要視しているのは、25日・75日・100日です。

75日と100日で全体のトレンドを見て。25日で短期的な値動きを見る。これだけです。

これは私がそうしてると言うだけであって、別の日数で設定しようが何ら問題はありません。

しかし、全体的なトレンドを見極めるという事を考慮に入れるならば、25日移動平均線をトレンドを計る目安にするのは思わしくありません。これを考えると、75日(3ヶ月)以上の移動平均線を使う事を推奨いたします。

日数も種類も、自分の中での基準作りに使うのが一番の目的

結局のところ、移動平均線の種類や日数に悩むのはナンセンスな話で、一番の目的は自らの売買基準を作る事にあります。

先ほども言ったように、株価のトレンドを見たいのに短期線を使うような事は本来の目的からずれているかもしれませんが、それ以外の些細な事でいちいち考え込む必要はありません。

人間は一定の基準が無ければ行動に移すことが出来ない。これは投資も例外ではありません。自らの大切な資金をつぎ込むなら尚更で、やみくもに投資をしていては大火傷しますし、利益を出せたとしてもその理由が解りません。逆に損をしたとしてもその原因を突き止め、次に活かすことは出来ません。

人それぞれの決めた移動平均線を使う事により、自らの中には一定のルールが作られます。このラインを超えたら利益確定をしよう、損切をしよう。このラインを上回ったら、反発したら買いを入れような等々…。

上記が、テクニカル指標を使う一番の目的であると私は考えております。

移動平均線でトレンドを見極めるポイント

単純に考えて長期(75日・100日)の移動平均線が上を向いているという事は現在は上昇トレンドに乗っかっているという事です。

これは誰もが思うところです。ここで考えるべきことは、上昇の初期段階にいち早く気づき、ポジションを保有するかと言う事です。

実際のところ、上昇相場の初期段階と言うのは長期の移動平均線はやや下向き~横ばいです。しかし、ローソク足がこのラインを超えてくるようであれば、仕掛けるタイミングとしては間違ってはいません。

しかし、このラインを超えたとしても、すぐにラインを割りに行く。いわゆるダマシと言うやつも当然ながらあります。

結論を言えば、ダマシは後になって初めてあれはダマシであったと気付く訳で、予めダマシを見破る方法なんて存在しません。

とは言ってもダマシへの対処も考えておく必要がある事も事実。私の実践している方法は以下の2通りです。

1.とりあえず様子を見る

基準となるラインを超えてはきたけど、いまいち確信が持てない時は、翌日にそのローソク足の高値を超えて来たら”買いを仕掛ける”という方法です。

2.とりあえず仕掛けてみる

それがダマシであるかそうでないか、確かめる術はないから、とりあえず仕掛けてみるというのも一つの手です。

ここで重要なのは1と2のどちらにおいても、直近の安値と自らの資金力を考慮に入れたロスカット注文を逆指値で入れておくことです。もちろん損切り注文は成行で。

これを実行しておけば、日中に相場を見る事の出来ないサラリーマンでも大火傷することなく相場で戦う事が出来るのです。

一時的な調整(押し目)に対する考え方

トレンド発生中の一時的な調整(上昇トレンドでの下げ、下降トレンドでの上げ)に対する考え方。これも結構難しい問題です。

日経平均株価日足チャート

上昇トレンド中の押し目を赤丸で囲ってみました。

押し目で考えるべきことは3つ

1.株価上昇の勢いがなくなり、下落が始まったら一旦は利益を確定する

2.上昇トレンド継続中であるという事を念頭に置き、そのまま保有する

3.一時的な下落の幅が不明なため、両建て(つなぎ売り)を仕掛ける

私の戦略は以上です。これらについて詳しく見ていきます。

株価上昇の勢いがなくなり、下落が始まったら一旦は利益を確定する

上昇トレンドだからと言って、株価はグングン上がっていくわけではありません。

ある程度株価が上昇すると、利益確定の売りにより株価は一時的に下落をします。こまめな利益確定は大切で、押し目から再び上昇を見せる動きをしたら再び買い戻せば良い。これはこれで有効かと思います。

ちなみに、株価上昇の勢いを見極めるにはMACDのヒストグラムが役に立ちます。

使い方は単純。ヒストグラムが上に伸びていれば上昇の勢いがある。凹んだら失速。これだけです。あとはMACDは先ほど説明したように、直近の株価を重要視しているため、単純移動平均線よりも即効性があるという事を考慮し、シグナルとのデッドクロスを一つの基準にするという手もあります。

どっちを選べば上手くいくかはその時次第です。誤解しないように付け加えておきますと、MACDのゴールデンクロスを買いの判断基準とするのはあまり好ましくありません。しかし、デットクロスを利益確定の判断基準とするのは良しとする部分があります。これは私の中での基準なので真似する必要はありませんが、そんなに悪くない”基準”だと考えております。

上昇トレンド継続中であるという事を念頭に置き、そのまま保有する

上昇トレンドも株価は当然ながら上下しつつも、下値を切り上げる形で上昇してきます。長期の移動平均線が上を向き、株価も下値を切り上げながら右肩上がりで推移をしているのならば、こまめな利益確定は逆にもったいないという考え方も存在します。

なぜなら押し目だと思っても実際にはちょっと停滞した後、すぐに上昇、なんてことも考えられるからです。このタイミングで一旦は利益確定をしてしまうと、既に株価は高値圏なのではと言う心理(実際には解りませんが)から、再び買いを仕掛ける事に躊躇してしまう可能性が出てきます。この傾向は上昇の初期に仕込んであればある程、顕著に表れます。

ある程度の含み益が出ており、上昇トレンドの継続中だと判断できれば利益確定をせずに、一時的な含み益の減少には目を瞑るという考え方もありです。

一時的な下落の幅が不明なため、両建て(つなぎ売り)を仕掛ける

成功した場合のリターンとしては、これが一番大きいです。

押し目と言ってもどのくらい下落するのかは誰にもわかりません。もちろん場合によってはそのまま下落トレンドへと突入する可能性もあるかもしれません。

そんな時に使える戦略が両建ての一種である”つなぎ売り”です。

上記の例で言うと、100円×1000株購入

一時的な株価の調整(押し目)で130円×1000株の空売りを仕掛ける

これにより損益は固定されることとなります。

それ以降再び上昇に転じれば、空売りした分を買戻し、現物は引き続き保有出来ますし、本格的な下降相場に突入しそうだったら現渡しすれば良いだけです。場合によっては空売りでも利益を取れ、現物でも今後の利益拡大に期待をすることが出来ます。

比較的上級のテクニックとなりますが、使える人が使えば効果は絶大です。

移動平均線のまとめ

タイトルの通り、移動平均線は最強であると私は考えております。

移動平均線はレンジ相場では使えない。移動平均線が機能するのはトレンドが発生しそうな時、若しくは発生している時しかない。このような意見もあります。その通りだと思います。でもそれで良いんです。

だったらレンジ相場ではトレードしなければ良いだけです。レンジの幅を狙ってオシレータ系指標を使いながら、上限と下限で仕掛けていくというトレードって書籍などでは簡単に言ってますけど実際は難しいです。

”レンジ相場=停滞期は株価の方向性が読みにくい時”

だからスイングトレードはやりにくい。こういう時はトレードしないか、チャンスを伺いデイトレにて参入するか。個人投資家はこの程度で良いかと思います。

取引回数を増やすのは、損をする機会も増やす。個人投資家が唯一有利な事は、”休む”という選択肢がある事です。

移動平均線は最強ではあるけど、あらゆる相場に対応できる”万能性”は持ち合わせてはいない。一見矛盾するようにも聞こえますが、だったら移動平均線の対応できる相場を自らが見極めれば良いだけです。これが裁量であり相場観です。

これを無くして相場で利益を上げることは出来ません。

トレンドは偉大:トレンド・イズ・フレンド

トレンドは友達という言葉があります。投資を成功させたければ、トレンドとお友達になれと言う意味です。

トレンドは偉大です。すごい力を持っています。

上昇トレンドの時は、ちょっとしたネガティブ材料が丁度良い押し目を形成する。

下降トレンドの時は、ちょっとしたポジティブ要因が一時的な上昇をもたらす。

でも全体のトレンドは変えられない。

上昇トレンドとは上下しつつも下値を切り上げ、上値が上がっていく事。これがやがて、レンジ内での推移になると、今度は押し目形成の役割をしていたネガティブ要因が、下降トレンド突入のキッカケとなる。

日々の日経平均株価の推移を見ているとこう思います。個別銘柄を取引する時でも日経平均株価を見る事は必須です。

日経平均株価は単なる225銘柄の平均ではなく、大口ユーザーの投資対象です。先物がありオプションもある。

確かに寄与度の構成比率を考えると、市場の平均を表す公平な指数とは言えないかもしれません。

しかし、日経平均株価はもはや単なる指数ではなく、”日経平均株価”という個別銘柄です。

以上私の戯言でした。

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