開いた窓は必ず埋まるのか?【日経平均株価チャートに残された窓】

窓が開くってどんな状態?

窓を開けての上昇となりました。

窓を埋める形となりました。

投資をしている方ならば、一度はこのようなニュアンスの言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

そもそも窓が開くとはどういう状態を表しているのか。
実際のチャートを見ながら説明していきたいと思います。

下記の日経平均株価の日足チャートをご覧ください。
2

 

点線で囲った四角い部分が、いわゆる窓が開いた状態を表しています。
そして、開いた窓(飛んだ価格帯)は数日後に補完されるという形で、窓が埋められていることに気が付くと思います。

ちなみに、開いた窓を埋めるものは、ローソク足の実体、ヒゲのいずれでも可とします。

1

また、1本のローソクだけではなく、複数のローソク足による窓埋めも頻繁に起こります。

2

窓が開く理由とは?

東京証券取引所は15時で売買が終了します。
つまり、それ以降の強い買い要因、売り要因が翌日の窓開けに繋がるのです。

日本市場での取引が終わった後でも、為替は動き続けています。
日本時間の22時30分(冬時間は23時30分)からはNY市場での取引が始まります。

急激な円安・円高の進行、NY株式市場の暴落・暴騰などは日経平均先物価格に大きな影響を及ぼします。

翌日の東京市場の寄り付き前の時点で日経平均株価と日経平均先物価格との間に大きなかい離がある場合は、先物価格にサヤ寄せするようにして日経平均株価の始値が決まります。

これにより、窓開けという現象が起こるのです。

つまり、日経平均先物の動きを見ておけば、翌日の日経平均株価の始値はそれなりに予想が出来るという事です。

しかし、日経平均先物価格が前日の日経平均株価の終値を大きく上回っており、窓を開けての開始となったとしても、その後上がるのか、下がるのかというのは分かりません。

窓を開けて開始したにも関わらず、その後に下落し、結局その日のうちに窓埋め完了なんてことも結構あります。

窓を開けてのスタート=寄付き後も上昇

こうなるとは限りませんので、注意をしてください。

寄り天(寄付きがその日の高値で、引けにかけて下降する事)の可能性も大いにあります。

ちなみに、日経平均先物は、大阪取引所(大証)、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、シンガポール証券取引所(SGX)に上場しており、CMEは日本時間の8時~翌6時15分(アメリカが夏時間の時は1時間前倒し)までが取引時間となっています。

日経平均先物の詳しい説明に関してはまた改めて記事にするつもりです。

個別銘柄も前日の15時以降に、重要なファンダメンタルズ要素があった場合は窓を開けての開始となることがあります。

市場の織り込みを大幅に超えての上方修正や下方修正、決算発表、自社株買いの発表などは翌日の始値に大きな影響を及ぼします。

ちなみに、自社株買いの発表による窓開けチャートを過去記事で紹介していますので、よろしければ参考にしてください。【自社株買いを発表した企業の株価は上昇する?】

日経平均株価の開いたままの窓

過去の日経平均株価チャートにおいて、現時点(2016年11月13日)で埋められていない窓を紹介します。
なお、現時点では月足チャートには、開いたままの窓が確認できませんでした。

週足チャート
1

 

日足チャート
3

日足では8箇所、週足では4箇所の開いたままの窓を確認出来ました。

月足チャートに窓がないのは考えてみれば当然のことで、月足=一ヵ月のスパンで窓を開けての上昇(下降)というのは滅多に起こらないからです。

週足、日足共に言える事は、レンジ相場、持ち合い相場の時の窓は比較的早いタイミングで埋まっているという事です。

また、日足チャートで全ての窓を埋めようと思ったら、日経平均株価は下は14,000円付近、上は20,000円を超える価格帯に到達する必要があります。

もちろん、「いつかは埋まる時が来る」という考えかもありますが、いつになるか分かりませんし、永遠に来ないかもしれません。

日経平均株価を見る限り、結果だけ見れば、ほとんどの窓が埋められている事になりますが、あくまで結果論であり、必ずしも埋まるわけではないことを頭に入れておいてください。

市場の反応は過剰になることが多い

開いた窓が短期間のうちに埋まる理由は市場の心理状態を考える事によって、答えが見えてきます。

重大なファンダメンタルズ要素が発生すると、株価は窓を開けてのスタートとなります。

そして、寄付きから窓を開けてのスタートとなった株価は、しばらくすると上昇の勢いがなくなります。

発表されたファンダメンタルズ要因に対しての、市場の反応が行き過ぎであった事に気付くからです。

すると、今度は短期間で上昇した分の売り圧力が強くなります。
これが窓埋めにつながるのです。

もちろん、そのまま窓を埋めずに長期に渡る上昇相場へと突入する可能性もあります。

まとめ

「開いた窓は埋まる」

結果的に見ればその可能性が高いということは言えますが、確実ではありません。

強い上昇相場(下降相場)の時は、窓を埋めずに一方向に動き続ける事だってあります。

こんな時に窓埋めを期待して買った株は大きな含み損を抱え、人によっては塩漬けにしてしまうかもしれません。

そうなれば、長期で資金が凍結されることとなり、投資効率が格段に下がってしまいます。
保有銘柄を担保としての信用取引という手段もありますが、リスクが高いのでお勧めできません。

窓埋めを期待してのトレードの場合、その上昇(下降)が一時的なものかそうでないかを見極める技術というのが必要になってきます。

これは、教えてもらって分かるものでもありませんし、書籍等から学べるものでもないと私は考えております。

相場を見続け、常に考察を怠らかった人だけが獲得できる権利を得ることが出来るのです。

そして、一朝一夕で身に付くはずもなければ、永遠にモノに出来ない人達もたくさんいるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)