一目均衡表でチャートをシンプルに分析する【トレードに応用できる技術=一目均衡表を事細かく説明できる知識ではない】

一目均衡表とは昭和11年(1936年)当時、新聞記者である一目山人(本名:細田悟一)によって発表された分析方法の1つです。他のテクニカル指標とは違い、時間の要素を重要視しています。

一目均衡表の全てを理解するとなると、その原書を熟読する必要があります。これは全4巻から構成されており、それら全てを自らの知識として取り入れるのは容易な事ではありません。

タイトルにもあるように、大切なのは一目均衡表の専門家になる事ではなく、トレードに応用できる術を学ぶことです。これは「多くの投資家が参考にしているサイン」を見抜くことにあります。

相場は、難解で高度な分析をしたものが勝者になる世界ではありません。だからと言って、単純に考える事が必ずしも正しいとは限りません。

しかし、私はどんな時でもシンプルに判断します。それが相場では有効な考え方であるという事を身をもって体感しているからです。

一目均衡表の基礎

トレードに活かす一目均衡表の使い方を学ぶ前に、最低限知っておきたい基礎知識について解説します。

一目均衡表の構成要素

日経平均株価日足チャート

【基準線】:当日を含んだ過去26日の最高値と最安値の中間値

基準線が相場の基準であり、株価が基準線よりも上にあれば強気相場、下にあれば弱気相場と判断することが出来ます。株価が上昇していたとしても基準線の上昇が伴わない場合は、一時的なものに過ぎないと考える事が出来ます。

転換線】:当日を含む過去9日間の最高値と最安値の中間値

基準線よりも短期間のトレンドを表したのが転換線であり、相場の変化に合わせて敏感な動きをします。基準線は中期、転換線は短期を表していることから、基準線を下から上に抜ける事をゴールデンクロス、上から下に抜ける事をデッドクロスと言います。移動平均線と同様にこれらのみを売買のサインとして捉える事は非常に危険です。ちなみに一目均衡表ではゴールデンクロスを好転、デッドクロスを逆転と呼びます。

【先行スパン1】:基準線と転換線の中間値を、当日も含め26日先行させたもの
【先行スパン2】:当日を含む過去52日間の最高値と最安値の中間値を当日も含め26日先行させたもの

上記の2つから構成された領域を【雲】と言い、先行スパン1と先行スパン2がクロスしている箇所を【ねじれ】と言います。雲がねじれるのは、相場が不安定になった時、これから変化が起こるサインとも言われています。

日経平均株価日足チャート

雲には、「厚い雲」と「薄い雲」がありますが、当然ながら抜けやすいのは薄い雲になります。株価は厚い雲に当たると、跳ね返される、若しくは雲の中で推移しつつも結局は跳ね返されることになります。

しかし、上記のチャートのように厚い雲を突き抜けた時は、株価が大きく動き出す時でもあります。

「雲の厚みは支持線・抵抗線の強さを表し、雲のねじれは変化日を表す」この概念が雲を理解する上で重要な役割を果たします。

【遅行スパン】:当日の終値を、当日も含めて26日遅行させたもの

ローソク足の位置と比較し、当日の遅行スパンがローソク足より上にあれば強気、下にあれば弱気と判断することが出来ます。

転換線と基準線の関係のように、遅行スパンとローソク足にも「好転」と「逆転」のサインがあります。

 

遅行スパンがローソク足を下から上に突き抜ける=好転=上昇相場へと突入

遅行スパンがローソク足を上から下に突き抜ける=逆転=下降相場へと突入

このように考える事が出来ます。

三役好転と三役逆転とは?

一目均衡表の有名なシグナルに三役好転と三役逆転があります。

三役好転は強い買いシグナル、三役逆転は強い売りシグナルだと言われています。

三役好転の条件

  1. 転換線が基準線を下から上に抜ける
  2. ローソク足が雲を下から上に抜ける
  3. 遅行スパンがローソク足を下から上に抜ける

三役逆転の条件

  1. 転換線が基準線を上から下に抜ける
  2. ローソク足が雲を上から下に抜ける
  3. 遅行スパンがローソク足を上から下に抜ける

一目均衡表をシンプルに見る

一目均衡表には有名なシグナルというものが複数存在することが分かって頂けたと思います。一目均衡表は海外では「ichimoku」として広く知られており、それだけ多くの投資家が意識している指標という事になります。

「難解な分析を行う人=相場での勝者となる人」このように考える人が少なくないのも事実ですが、冒頭で述べたように、私はシンプルに相場を見る事が好きです。

ご存知のようにチャートには意識される支持線や抵抗線というものが存在します。この中には当然ながら一目均衡表も含まれています。しかし、厄介な事に投資家達に意識されるラインというのはその都度変わります。あっちのチャートでは雲が抵抗線になってたけど、こっちのチャートでは上手く機能していなかった、なんてことは日常茶飯事です。

万能なテクニカル指標など存在しないから、投資家達は複数の分析法を持ち合わせているのです。

今回ご紹介した一目均衡表のシグナルを鵜呑みにするのではなく、判断材料の一つとして活用するようにして下さい。

重要な3つの要素

では、いったい一目均衡表のどこに注目したら良いのでしょうか。私が一目均衡表について常に意識している部分をご紹介します。

  1. 雲には厚い雲と薄い雲がある
  2. 厚い雲は強力な支持線・抵抗線となる
  3. 厚い雲を抜けた時は一方向に大きく動き出す可能性がある

意味のあるテクニカル分析をするためには、自らの高度な分析によるものではなく、世界中の多くの投資家と同じ見方をする必要があります。なぜそこで株価が反発するのかと言えば、多くの人がそのラインを支持線として意識しているからです。意識しているからこそ、そこで多くの投資家が買いを入れます。故に株価は反発するのです。

一目均衡表を見る上でも必要以上に深読みする必要はなく、上記の3つを念頭に入れながら相場を見るというスタンスで構わないと思います。

スイングトレードで雲抜けを狙うなら逆指値注文を使いこなす

スイングトレードで雲の上限、若しくは下限を抜けた瞬間を狙う最にも逆指値注文が役に立ちます。逆指値注文の詳しい説明はここでは割愛させていただきますので興味のある方は以下の記事をご覧ください。

スイングトレードで逆指値注文を使いこなす方法【買い編】

スイングトレードで逆指値注文を使いこなす方法【空売り編】

スイングトレードで逆指値注文を使いこなす方法【損切り+利益確定編】

要点整理

  1. 雲には厚い雲と薄い雲がある
  2. 厚い雲は強力な支持線・抵抗線となる
  3. 厚い雲を抜けた時は一方向に大きく動き出す可能性がある
  4. 重要なのは上記の3つ、雲抜けの瞬間を狙うには逆指値注文を活用する

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