寄付前外資系注文動向は少しくらいトレードの参考になるのか検証してみる

毎朝8時30分頃になると、寄付前外資系注文動向というものが発表されます。これは外資系証券会社のその日の売買動向をヒアリングによりまとめたものであり、情報としての価値や正確性は曖昧だと言われています。私自身も一応は目を通す事にしていますが、寄付前外資系注文動向は情報としての価値は本当に無いのか、これについて日経平均株価との比較をしながら検討していきたいと思います。

寄付前外資系注文動向は非公式で不確実なデータ

寄付前外資系注文動向は毎日決まった機関が発表しているわけではなく、マスコミ各社から証券会社へのヒアリングを経て、私たちに情報として届けられることになっています。情報を提供する証券会社にしても、正確な数の公表は手の内をさらけ出すことになりますし、必ずしも寄付きでの注文だけでなく、ザラバ中の注文も当然あるわけですから、この統計をトレードに活かすというのは少々難しいような気もします。

外資系注文動向=必ずしも外国人による注文ではない

東京株式市場の売買代金は外国人投資家の占める割合が多いの確かであり、外資系の流れに乗る事=利益を出すことに直結するというのは事実です。

しかし、寄付前外資系注文動向の外資系というのは必ずしも外国人ではないという事を覚えていく必要があります。日本在住の外国人投資家や日本人投資家が、外国証券で注文を出すことも考えられますし、国内の証券会社も分散のため外国証券経由で注文を出すことも考えられます。

寄付前外資系注文動向と日経平均株価の推移を見てみる

あまり参考にならないデータとは言いつつも、寄付前外資系注文動向の買い越し、売り越しの度合いによってはその日の日経平均株価にそれなりの影響を及ぼしている可能性も少なからずあります。そこで、2016年11月の寄付前外資系注文動向と日経平均株価推移を確認してみたいと思います。

出典元:トレーダーズウェブ

 これを見ても分かるように買い越した日は日経平均株価も前日比プラスに…なんてことはありません。11月10日の日経平均株価は前日比で+1000円以上もの大幅上昇を見せています。しかし、寄付前外資系注文動向を見てみると50万株の買い越しでしかありません。ちなみにこの日はトランプショックからの大幅反発があった日です。

そして、8日などは300万株の売り越しにも関わらず日経平均株価は前日比で271円も上昇しています。14日も320万株の売り越しに対して終値で前日比297円の上昇です。

今回は2016年11月のみのデータしか載せませんでしたが、過去の寄付前外資系注文動向を検証してみても日経平均株価との明らかな相関性というものは認められませんでした。

今回のテーマであった、「寄付前外資系注文動向は少しくらいトレードの参考になるのか」というお題でしたが、結論的には、ほとんど参考にならないというのが私の中の答えです。

外資系の動向を正確に把握したい場合は、寄付前外資系注文動向ではなく、投資主体別売買動向を参考にするようにしましょう。こちらは日ごとではなく週ごとの統計となっていますが、市場の活況を判断する上で重要なデータとなっていますし、私自身も欠かさずチェックしています。投資主体別売買動向の詳細は、我々個人投資家は、海外投資家のカモになっているという現実を改めて知る必要がある【投資主体別売買動向から分かること】にて解説していますので興味のある方はご覧ください。

要点整理

  1. 寄付前外資系注文動向は非公式・不確実なデータ
  2. 外資系注文動向=外国人による注文とは限らない
  3. 寄付前外資系注文動向と日経平均株価との間に相関性はほとんどない
  4. 寄付前外資系注文動向は投資をする上で参考になるとは言い難い
  5. 外資系の動向を正確に把握したいのなら投資主体別売買動向を参考にする 

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