デイトレードの1円抜きは単純に見えて実は難易度が高い~一度の損切でこれまでの利益が一気に吹っ飛ぶ~【私の初心者時代の失敗から考察する】

デイトレードで1円抜きって実際どうなの?

私は今でこそスイングトレードを基本に取引していますが、投資を始めたばかりの頃はデイトレードに熱中していました。当時はデイトレこそ勝者への近道だと、真剣に考えてる時期もありました。当時を振り返ってみると、自分の未熟さに泣きたくなってくる程です。ちなみに、デイトレについての現在の考え方は、「デイトレードのメリット、デメリット【メディアの宣伝に踊らされていませんか?】」に詳しく記載していますので、興味のある方はご覧ください。

初心者時代の私が最初に実践した取引スタイルは1円抜き

元々株を含めた投資全般に興味を持ってはいたので、知識だけはそれなりにありました。しかし、具体的なトレードスタイルというものは全くと言っていい程確立されておらず、チャートを見ながら考えを当てはめていく中で、仮説と検証を繰り返すという作業を続けました。

ある時、株価は始値から一直線に下がることはない、一度は始値より高い値を付けているという点に注目してみました。つまり、寄付きで買って、一円高い価格で指値の売り注文を出しておけば高確率で約定するし、利幅の薄さは、量でカバーすれば良いのではないかと言う結論に達しました(初心者らしい浅はかな発想です)。

銘柄は低位株で流動性の高いもの、急な値動きで損をするのが怖かったので、東証一部で日経平均株価採用銘柄から選定することにしました。

日単位での出来高ランキングから、流動性の高い銘柄で株価が安いものを探すと、みずほFGに辿り着きました。

一円抜きで利益を出そうと思ったら、多くの株数を買う必要が出てきます。そして、確実に約定するためにも、流動性の高い銘柄を選ぶというの非常に大切な事です。

みずほFGの株価はリーマンショック後は長らく150円前後で推移していましたので、150円だと仮定すれば、15,000円で100株買える計算になります。100株で1円抜きをしても利益は100円、手数料を含めると明らかな損失となります。

しかし、30,000株買えば、利益は30,000円、50,000株買えば利益は50,000円と、売買単位によって1円抜きでも十分な利益が出るようになります。デイトレとは言っても、寄付き後の値動きの活発な時に売買を行えば、取引に費やす時間は数分から数十分程度、それで数万円も稼げるのならば、こんな美味しい話は他にありません。

1円抜きをする前に呼値ついて知ろう

私が実際に取引をしていた銘柄は(みずほFG)は株価の最小単位が1円ではありません。100円の次は101円ではなく101.1円なのです。株ではこの刻み幅を「呼値単位」と言い、価格帯に応じた刻み幅が決められています。

通常の銘柄と違い、みずほFGのように「TOPIX100」という株価指数に採用されている銘柄は、その株価によって呼値単位が細かく設定されています。

TOPIX100構成銘柄は一日の取引量が格段に多いため、大口投資家の利便性向上や円滑な株価形成という観点から、通常よりも細かい呼値単位が採用されているのです。

株価の呼値単位一覧

偶然にも利益が出てしまった

使ったテクニカル指標はローソク足と移動平均線だけです。実際には寄付きでの買い注文はほとんどなく、基本スタイルは移動平均線の反発による順張り、ローソク足は5分足をみてエントリーのタイミングを判断します。

至って単純な方法でしたが、実際にこれだけでそれなりの利益が出てしまったのです。毎回1円抜きという訳ではなく、状況によって0.5円~2円くらいの利幅はありました。それでも投資に回せる資金量がそれなりに多かった事、場合によっては1円の変動を待たずに利益確定をしたことが幸いしたようです。

みずほFGの場合は流動性が非常に高く、指値注文も短時間で約定するためデイトレ銘柄としてはかなりおすすめです。

また、逆指値注文を上手く使い、買いポジジョンを持った株価が上昇を始めたら、指値の価格を少しづつ切り上げる事で、急落への備えもしていました。

次第に損切り決済が増えていく

始めのうちは調子良く利益が出ていたにも関わらず、段々と損切りが増えていき、それに合わせてこれまでの利益も段々と減っていく日々が続きました。コツコツ稼いだ利益が、少しづつと減っていきます。大損はしないけれど、大きく儲ける事が難しい、1円抜きの特性を身をもって体感しました。

1円抜きと損切りの難しさ【1円抜きの弱点】

1円抜きでコツコツと利益を出し続けても、一発デカい損失を出せばあっという間に、利益は消えてなくなります。いわゆるコツコツドカンと言うやつです。一円抜きはこの、コツコツドカンの状況に陥ることが非常に多いです。

そうならないためにも、損切幅についてより深く考える必要があります。

例えば、機械的に1円上がったら利益確定、1円下がったら損切り、このようなトレードでは大きな損はしないけれど、トータルで見たらマイナスになる確率が高いでしょう。

1円抜きの大きな弱点は2つ

  1. 一度の損切で、これまでの利益が吹っ飛ぶ可能性がある
  2. コツコツと利益が出る反面、コツコツと損失が出る可能性もある

よってトータルで勝つことが非常に難しい手法と言えるでしょう。

1円上に指値注文、約定しないリスクも

記事の最初の方に、「寄付きで買って、一円高い価格で指値の売り注文を出しておけば高確率で約定する」と書きました。実際にトレードをしてみるとわかる事ですが、指値は約定しない可能性も大いにあります。指値による注文は、自分より先に注文を出した人の後ろに並ぶという事なので、その間に株価が変動したら当然自分の注文は約定されないことになります。もちろんこれはその銘柄の流動性にもよります。

要点整理

  1. 1円抜きは、コツコツドカンのリスクが大きい
  2. 一回の損切でほとんどの利益が吹っ飛ぶ可能性も
  3. 利幅を狭めれば勝てる確率は上がる。しかし、トータルで勝つのは難しい

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