デイトレードはテクニカル指標を活かしにくいという事実を知る

最近はアメリカETFの記事ばかりなので、たまにはデイトレードに関する話をしようと思います。

短期売買と言えば、ファンダメンタルズよりテクニカル、そのテクニカル分析をするのに必要なテクニカル指標。でもテクニカル指標ってデイトレでは意外と使いづらいんです。

もちろん、デイトレでもテクニカルは有効だよというトレーダーもいるとは思いますが、今回は私の経験則に基づいて、デイトレードとテクニカル指標の関係について考察してみました。

改めてテクニカル指標とは?

株価や出来高を加工することにより、見やすくしたものをテクニカル指標と言います。

テクニカル指標は大分類すると以下の2種類

1.オシレーター系

現在の株価が過去の水準から見て、買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを数値で示してくれます。逆張り系の指標とも捉える事が出来ます。実際、オシレーター系指標単体の使用では、ダマシばかりで使い物になりません。この辺りはデイトレ経験者ならば理解しているはずです。

オシレーター系の代表的な指標は

  1. RSI
  2. ストキャスティクス
  3. RCI

2.トレンド系

トレンド系は文字通り、現在のトレンドを表してくれる指標です。このことから、順張り系の指標とも言われています。代表的なのは移動平均線で、この向きを見るだけで、その移動平均線の期間におけるトレンドが一目で分かります。

トレンド系の代表的な指標は

  1. 移動平均線
  2. MACD
  3. ボリンジャーバンド

MACDやボリンジャーバンドなどは、オシレータ系の役割もあります。また、一目均衡表と言う、初心者が見たら「???」となるような指標もあります。

実際には、オシレーター系・トレンド系共にもっとたくさんの種類がありますが、あまりマニアックなのに手を出しても、勝率には貢献してくれるとは限りません。テクニカル指標はベーシックなもので良いんです。むしろ、短期売買で勝てない理由は他にある事が多いのです。

デイトレードでテクニカル指標が活かしにくいってどういう事?

それでは、本記事のメインに移ります。タイトルにあるように、デイトレードにテクニカル指標が活かしづらいというのはどういうことか?

これを考察する前提として、今回のデイトレはあくまで、日本株の売買に限って話をさせていただきます。FXだと話は少し違ってきますので。

また、デイトレードにも色々な戦略があり、当然ながらテクニカル指標をフルに使う手法もあるかと思います。今回の考察は、自身の経験に基づいた考え方の1つであるとご理解ください。

デイトレードで最も利益を出しやすい時間帯はいつか?

デイトレードで利益を出すならば、取引の活発な時間帯、最も値が動きやすい時間帯を狙う必要があります。時間に余裕のある人、専業の人を除けば、朝の9時~15時までパソコンの前で座り続け、チャンスを待つというスタイルは、あまり効率的とは言えません。

9時~15時までの中で取引が活発+値動きが比較的多いのは

  1. 寄付き後の60分(9:00~10:00)
  2. 後場寄付き後の30分(12:30~13:00)
  3. 大引け前の30分(14:30~15:00)

私の感覚では上記の時間帯になります。この中で最も狙うべきは、前場寄付き後の60分です。その最たる理由は、とっとと利益を出して、デイトレードから離れたいから。15時まで粘ってマイナスで終わるという事態だけは、何としても避けたいんです。

こういう考えってとても大切です。トレードが好きならば、どうぞ思う存分チャートと板を眺めていたください。そうでないなら、私のようなスタイルをおすすめします。

なお、上記時間帯は市場によっても大きく違ってきます。マザーズなどは前場急上昇で、後場に急落なんて例もありますし、とにかく銘柄によっても違ってきます。あくまで平均を見た場合として捉えてください。

寄付き後にテクニカル指標は機能するのか?

テクニカル指標の王道的な使い方は、過去に機能している指標を見つけ、今のトレードに活かすことです。

これまで、反発している(ように見える)支持線や抵抗線、移動平均線などがあれば、次もそこで反発するとの予測から仕掛けを行う。もしも逆に動きた場合は、ある程度のところで損切りを行う。

日足・週足・月足を軸にすると、上記の考えは比較的応用しやすいです。しかし、分足ベースで考えた場合、昨日の9時~15時の分足と、今日これからの分足は全く別のものと考えてください。

という事は、昨日の分足ベースで機能していたテクニカル指標も、日が変われば全てリセット。本日機能するテクニカル指標は寄り付いた後、その瞬間から探し始めなければなりません。

前場寄付き後の60分以内に取引を完結させようと思ったら、その時点ですでに参考となる指標のデータがほぼありません。

故に過去に機能していた指標を活用するという事自体が出来ません。

そもそも日足ベースではしっかりとトレンドに乗っている相場でも、分足ベースで見たら予測しづらい動きをします。特に寄付き後の値動きはもっと予測が立てづらい。だからこの時間帯の取引はテクニカルと相性が悪いんです。

参考までに直近4日分の日経平均株価5分足チャートを見てみます。

四角い赤枠で囲った部分が9時~10時の時間帯です。これを見ると、必ずしもこの時間帯の値動きが、1日を通して最も大きいとは言えないものの、逆のパターンはない(値動きが皆無のパターンはない)事を考えれば、9時~10時の間で取引を完結させるという考えは効率的であると言えます。

日によっては13時~14時など心肺停止状態の時もありますので、戦略として寄付き後を狙うというのは悪くはないのかなと考えております。

寄付き後に取るべき戦略の具体例は?

テクニカル指標も機能しづらい、値動き自体も予測が難しい。だったら寄付き後に利益を狙うには、どんな作戦で臨めばよいの?

この方法については過去記事でも解説していますので、今回はチャート共に2つの手法を簡潔にご紹介したいと思います。注意していただきたいのは、今回もテクニカル分析お得意の、”説明するに辺り都合の良いチャートを抜粋して使用する”というお決まりのパターンを採用していますので十分にご注意ください。

当然、今回ご紹介する成功事例の他には、それを超えるたくさんの失敗事例が存在するということを頭に入れておいてください。

1.寄付き後の窓埋めを利用した手法

窓埋めとは有名な手法ですが、前日終値と本日の始値との間にギャップ(窓)が生じると、株価はそれを埋めるかのように動き出すことがある、それを狙う手法の事です。

2.寄付き後の急落・急騰を利用した手法

寄付き後に急落・急騰した株価は、それが一段落すると、反発することが多々あります。決算発表時などによく見られる光景です。

窓が開くことと、急落・急騰することは意味合い的には違いますが、その現象をトレードへの活かし方と言う観点において考えれば、その原理原則は一緒です。

そもそもデイトレードでテクニカル指標は有効なのか?

これまでの説明で、寄付き後の60分以内の取引においては、テクニカル指標の特性を活かしづらい、という私の考えを分かって頂けたかと思います。

では、その先という事で、そもそもデイトレードにおいてテクニカル指標自体が有効なのか、と言う点について考えてみたいと思います。

まずは先ほどの日経平均株価5分足チャートをもう一度ご覧ください。今度はRSIを追加してみました。

上記のチャートで見ると、果たしてテクニカル指標が機能しているように見えますでしょうか?

移動平均線は支持線・抵抗線・トレンド判定の役割をしているのか。う~ん、しているようにも見えるし、してないようにも見える。何とも言えない。

RSIはその特性を活かしきれているのか。機能しているところもあるけど、そうでない部分も…。むしろダマシの方が多くて、これ単体ではどうしようもない。

じゃあ、トレンド系の移動平均線とオシレーター系のRSI、両方を上手く使いこなせれば、光は見えてくるのか…。

後出しの都合の良いチャートでものを語るのは簡単なのです。それをリアルタイムでどう捉えていくか。大切なのはそこんとこ。

常勝デイトレーダーからしたら、こんな話自体が無意味なのかもしれませんが、私のようなへっぽこ投資家したら、非常に難しい問題。

デイトレードでテクニカル指標は有効なのか?

この問いに対しての答えは、人によるとしか言えません。でも私は、実際に有効な使い方をしてこれませんでした。だからこそ、今があるのでしょう。頻繁にあるわけでではありませんが、相場の雰囲気だけで買いで入り、利益を取れる状況と言うのには何度が遭遇しました(読みが外れる時ももちろんありますが)。

まとめ

私がデイトレード主体の取引スタイルを、おすすめしない理由が分かって頂けたかと思います。とは言ってもコンスタントに勝ち続けている人は、一定数以上存在するのでしょうし、このスタイルで億単位の利益を上げている人もいるでしょう。

私もデイトレをする際、移動平均線を使っていた時期もあります。その時はそれなりに活用できていると思っていました。しかし、今考えてみれば、結局は活用できていると勝手に思っていただけ。運が良かっただけなんです。

デイトレで勝ち続ける事って、いばらの道なんです。

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