デイトレードは現代人の深層心理を絶妙に突いている。故に負ける。

当ブログでは過去記事においてデイトレ手法なるものを紹介してきました。これまで解説してきた手法は自分自身で試した方法でもあり、全くの机上の空論と言うものではありません。

しかし、デイトレは勝てない。成功者の手法を知ったところで、継続的な利益を上げる事の出来る確率は極めて低いのです。デイトレでコンスタントに利益を上げる事の難しさは、私自身も痛い程味わってきました。もちろん、それなりの授業料というものを相場に収めては来ましたが…。

それでもなお「デイトレ」に夢見る人間が存在する事も事実です。これだけ勝てない、勝てないと言われながらもデイトレーダへの華麗なる転身を熱望するのです。

デイトレはなぜ魅力的に映るのか。なぜデイトレに希望を見出すのか。これらについて考えていきたいと思います。

デイトレードが人気化する理由

デイトレが人気な理由は至って単純。

早く結果が出るからです。

デイトレードと対極の考え方を持つ投資家の中に、ウォーレン・バフェットがいます。バフェットは投資は忍耐だと言っています。市場参加者達が恐怖に投げうる暴落の中でも、自らの選んだ企業のファンダメンタルズが揺らがない事を確信し、さらに買い増しを行う。明日から株式市場が5年間閉鎖されたとしても後悔はしない優良企業にのみ投資をする。

まさに超長期投資家を代表する文句のつけようのないスタイルです。バフェットの投資理念については後日紹介するとして、このようにデイトレと正反対の考えを持つ投資家の存在も知っておく必要があります。

話をデイトレードに戻します。デイトレに長期投資特有の忍耐は必要ありません。短くて1分以内、長くてもその日の15時までには決済を向かえるデイトレは結果の良し悪しに関わらず、せっかちな現代人にはある意味適しているのです。

人は結果をすぐに求めたがる

短期集中の肉体改造で有名な某パーソナル専門のトレーニングジムは、実際に有名人を使って宣伝をすることにより、理論の正しさと結果の確実性を世に知らしめました。

ここでも人間の「短期に結果を求める心理」を上手く突き、顧客を獲得してきました。

もちろんこの理論により肉体改造が上手くいったならば、短期的には大成功です。でも長期的にはどうでしょう。その後を特集したら結果はあまり思わしくないのではないのでしょうか。

もちろんこれはジムの運営側に問題があるわけではありません。最終的には個人の努力に委ねられるのですから。

簡単で確実な方法を実行できない心理

健康的に痩せようと思ったら、一日の大まかな摂取カロリーと運動量を計算し、食事の量を調整するだけです。極端な話、間食を一切止めるだけでも体重減少効果は徐々に表れてくるでしょう。

その方法を実践すれば、長期的に見てほぼ確実に且つ健康的に体重を減らす事が出来るでしょう。月に1kgの減少でも1年で12kgですから、塵も積もれば山となるという事です。

でもほどんどの人がこれを実行できません。その後起こり得る様々な誘惑に負けてしまうからです。

これは長期投資にも同じことが言えます。過去全期間のチャートを見て歴史的な底値だと確認し、買いを入れたにも関わらず、なかなか上昇に転じない。たまに上がったと思ったら、それよりも下がり、プラスとマイナスの間を行ったり来たり。結局はそれに耐えかね手放してしまうのです。

人間は欲が絡むと自ら決めた簡単なルールでさえ守れなくなるという事です。

すぐに結果が出るというものに飛びつく

長期でルールを実行することが出来ない、長期の辛抱をすることが出来ないから、「~3日で痩せる、~1週間で効果を実感」なんて宣伝文句に踊らされるのです。

春になり、肌を露出する機会が増え始める頃、短期決戦の不毛な努力をするのです。中には成功する人もいますが、その中の多くの人は気づいたら元に戻る=その場しのぎの方法に頼っているのです。

もっと極端な事を言えば、リンゴダイエット・バナナダイエット等特定の食品を主に食べる事であたかも痩せるかのような宣伝を信じ込んだ人たちは、なんの疑いも無くこれを実行するのです。

先ほども言ったように体重が落ちるという現象は、摂取カロリー<消費カロリーの図式によって成り立つのです。確かに体質に依存する部分が大きい事も事実ですが、この原理原則は変わりません。

デイトレもこれと同じです。多くの人は数年後の利益よりも、今すぐの利益を求めるのです。結果、利益を上げる人は極僅かの本末転倒の結末を向かえることになるのです。

でもそんな人たちも市場には必要。だって市場に資金を投入し、流動性を高めてくれる。売買活発化にきっりちと貢献してくれているわけです。多くの人は一部の強者たちの養分となっているだけですが…。

デイトレードで人生逆転は出来ない

デイトレで億を稼ぐ人ってたまにメディアで取り上げられていますよね。それの信憑性についてはこの際おいておくとして、一般的な職業で億を稼ぐのってまあ無理です。

芸能人や一部のプロスポーツ選手、可能性があるのはこの辺りです。ちょっとランクを落として、年収1000万円クラスならもう少し現実味を帯びては来ます。少し例を挙げると、医者や弁護士などですね。

でも特に医者はなるまでの自己投資にもの凄い資金が必要となります。医学部は6年生、国公立なら学費は他の学部と同じ400万円程度ですが、私立となると話は別。6年間で2000万~5000万円程度掛かります。

これだけの自己投資の先に年収1000万超えの未来があるのです。

どの職業に就くのは自分の努力次第と言っても、年齢的、資金的、時間的な問題でそれなりの限界ポイントというものは存在します。

じゃあ30歳を超えた普通の会社員が先に挙げた職業並みの収入を得る事は絶対無理なの?

この問いに対し悩んだ末、何人かの人がデイトレードに走るのです。

デイトレーダになるだけなら、高い学費も、厳しい研修、膨大な勉強時間も必要ありませんから。誰でも今すぐになれるのです。

冒頭で述べたように、普通のサラリーマンが株やFXで莫大な儲けを出す。主婦が子育てや家事の間にデイトレで利益を上げる。

メディアがそう取り上げると、大多数の中のほんのごく一部の人の成功が、自らでも成し遂げることが出来るのではないかという錯覚に陥るのです。

まとめ

散々偉そうなことを言ってしまいましたが、私も生活の中で決めた些細なルールを守れない弱い人間です。だから失敗ばっかだし、これからもたくさん失敗すると思います。

今回の記事ではデイトレを全否定するかの内容になってしまいましたが、デイトレ=絶対稼げないというわけではありません。コンスタントに利益を上げるのは無理でも、相場が大きく動く時を狙ってピンポイントで参戦すれば、勝率も上がってくるはずです。

結局のところ、投資は手法の良し悪しよりも、その手法を使う人間によって結果が大きく異なるという事です。手法探しの旅は突き詰めいくと永遠に終わりません。でもいつか終わりにしなければなりません。

バフェットのように確固たる信念と確信を持って取り組んでいける手法と言うものに私も早く出会いたいものです。

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