デイトレードの成功率を高める方法【重要なのは分足チャートではなく日足チャート】

デイトレーダーに憧れている人って結構います。でも実際にトレードしたことのある人はその難易度の高さに気が付くはずです。それもそのはず、デイトレは企業の業績やテクニカル分析等よりも判断力や経験、勘などの持って生まれた要素が問われる世界。一時の利益ならともかく、継続して勝ち続ける事の出来る人は稀なのです。

しかし、比較的再現性の高い方法と言うのも存在します。私自身過去に実践済みの方法となりますので、興味のある方はご覧ください。

デイトレ手法の色々

代表的なデイトレの手法をご紹介します。過去記事にて解説したものもございますので、簡略化して説明させていただきます。

ブレイクアウト手法

ブレイクアウトとはこれまで、抵抗線や支持線として機能していたラインを株価が超える瞬間を狙うトレード手法です。ラインの種類としてはVWAPライン移動平均線など、その時々により異なります。

三角持ち合いからの上放れ・下放れもこのブレイクアウト手法の1例となります。

VWAPラインによるブレイクアウト

VWAPは使える時も確かにあります。全く機能しない事もありますけどね。それを言ったら元も子もないですけど。

 

三角持ち合いによるブレイクアウト

赤マルで囲った部分が三角(っぽい)持ち合いをしている部分です。これだと分かりづらいので視覚的に分かりやすくするためにボリンジャーバンドを使用してみます。

三角持ち合いとは結局のところ、売り買いが拮抗した状態の事です。これをボリンジャーバンドで表示すると、バンドの幅が狭い状態(スクイーズ)です。トレンドが発生=三角持ち合いからの上放れ・下放れの状態になると、ボリンジャーバンドはバンドの幅が一気に広くなります(エクスパンション)。

ボリンジャーバンドの幅が狭まっている時は、買い手と売り手の拮抗によって一方向に動き出す可能性があるという事も覚えておくと良いかもしれません。

デイトレによる一円抜き

こちらも以前ご紹介した方法になりますので、ザックリとお話します。

考えは至って単純。買った金額よりも1円高く売ればそれだけで利益になるというシンプルすぎる手法です。

天井で買わない限り1円の値動きはあるのが普通ですから、単純に考えれば勝率は高そうな気がします。でもトータルで見ると損をする可能性が高い。その理由を説明します。ちなみに大前提として、ある程度の資金力があるものとします。1000株じゃ一円抜いても1000円ですから、手数料も考慮すると手元に残るのは僅かです。

1.損切りラインの基準はどこに設定するのか

利益を1円と言う利幅に定めるのならば、損切りラインは何円の幅に設定するのでしょうか。買うと同時に1円上に指値注文。思惑通りに1円上昇。でも約定しないってことは案外普通にあります。指値注文は「順番」ですから1円上がったとしても、自分の番が回って来なければ買う事は出来ないのです。成行の売り注文だとトントンで約定し、手数料負けする可能性もありますから、1円抜きの利益確定は基本「指値」でしょう。

1円抜きをやっている人って、1円抜けなかった時の事を考えてない事が多いです。私自身もこれでした。

1円くらいなら抜けるという事ばかりに意識がいってしまい、1円抜けなかった時の損切り設定が甘いんです。厳格に1円上がったら利益確定、1円下がったら損切りでもトータルでは負けます。

2.コツコツドカンの可能性高し

上記の理由により、利小損大の可能性が高くなってしまいます。1円抜くことによりコツコツと利益を稼いだとしても、3円抜かれたらトータルでマイナスです。

1円抜きは単純に勝率が求められる手法です。他の方法ならば、1勝5敗でもトータルでプラスのリターンを得られるという可能性はありますが、「1円抜き」に関してはこれが通用しません。

3.約定しないリスクも

流動性の高い銘柄を選べば問題ないのですが、資金量に限りがある人が、いわゆるボロ株などを選んでしまうとなかなか約定しないというリスクが付きまといます。

1円抜きの場合、低位株を選ぶことが必須になるというのは解りますが、流動性リスクに関しては常に意識するようにしてください。

急騰・急落を利用したデイトレード手法

株価は急騰・急落すると、反発へと動き出すことが多いです。特に上記のように寄付き後に急落した場合は、反発により大きく上昇する可能性も高く、ボラティリティを狙うデイトレーダーにとってはチャンスとなります。

急落・急騰の可能性は前日に行われた決算発表や、政治的・経済政策的要因など様々ですが、その企業の不祥事などの際は反発どころか大引まで一直線に下がり続ける可能性もあるので注意してください。

寄付き後の窓埋めを利用したデイトレード手法

前日の終値と寄付きの間にギャップ(価格差)が生じる事を「窓が開く」言います。東京市場の取引終了後も為替市場は動いていますし、決算発表や企業の下方修正なども取引終了後に行われることが多いです。また、NY市場が大きく動いた日には、翌日の東京市場にも影響を与える可能性が大いにあります。

これらを考慮に入れながら翌日の始値が形成されるため、織り込んでいない要素が多い場合は窓を開けてのスタートに繋がる可能性があるのです。その「窓」が埋まる事を利用したのが「窓埋めによるデイトレード手法」です。

窓が埋まる理由は主に2つ

1.ある要素に対して市場は過剰に反応する

基本的に市場の反応は過剰です。株価形成に影響を与えるような要因があると、売りが売りを呼ぶ・買いが買いを呼ぶ、それぞれの連鎖により株価は極端な値動きをすることになります。

しかし、ある程度時間が経つと、市場参加者たちは自らの心理状態が過剰に反応していたことに気が付きます。するとその差を埋めるかのように株価も正常価格へと戻ろうとするのです。

2.利益確定・損切りの注文に押される

窓を開けて上昇・下降した場合は、含み益が出ている・含み損が出ている、それぞれの立場に立たされた人がいます。

これらの人が利益確定若しくは損切りの圧力が強ければ株価は逆方向に動く事になります。

窓を埋めない可能性も存分にあるので注意

寄付き後にすぐに窓を埋める例もあれば、大引にかけてゆっくり窓を埋める例もあります。また、埋めると見せかけて埋めない例も当然ながらありますし、さらに窓埋めと逆方向に動いていく可能性もあります。

実際はこのようなパターンも山のようにあります。

こんなにも綺麗に窓埋め理論が再現されるとは限りません。また、結果的には3つとも窓を埋めてはいますが、その埋め方は様々です。

有名な手法ではありますが、難易度は思ってるよりも高いです。

デイトレードの成功率を高める方法とは?

これまでいくつかのデイトレ手法なるものを紹介してきましたが、初心者には少々敷居の高い方法でもあります。ネット見ると王道的な手法であるかのように紹介されていたりしますが、まあ難しいです。これで継続的に利益を上げている人がどれだけいるのか。もちろん勝てる事もありますが、長く続ければ続ける程負ける確率が上がっていきます。

ではデイトレードにおいて成功率を上げる方法とは如何なるものなのでしょうか。

成功のカギ=分足ではなく日足でデイトレをする

簡単に言えば明確な上昇トレンド若しくは、下降トレンドの発生している時にデイトレードをするという事です。

上昇トレンドでは始値よりも終値の方が高い日が続く=始値で買って引けで売れば儲かる

下降トレンドでは始値よりも終値の方が低い日が続く=始値で空売りし引けで買い戻せば儲かる

もちろん、単純に始値で買って引けで売るというだけではなく、実際はその日の分足とボラティリティを見ながらトレードをする必要があります。基本の思考として、始値でポジションを持ち、引けで手仕舞うという考え方をするのです。

当たり前と言われてしまうかもしれませんが、これってもの凄く理にかなっている方法なのです。巷ではデイトレ初心者にも関わらず、大きな利益を上げる事に成功したという人がいます(全てが本当かは分かりませんが)。

そのような人たちはほとんどの場合、デイトレを始める時期(強い上昇相場)に恵まれたことにより、成功を収める事が出来たということです。

これを意識せずに行っていたら単なるビギナーズラックに過ぎませんが、上昇相場である事を踏まえた上で意識的に行っていたとしたらそれはビギナーズラックではなく「戦略」となります。

スイングスピードで利益が取れる=デイトレードでも利益が取れる

前項の内容をまとめると「スイングトレードで利益が取れる相場でデイトレードを行う」という事になります。

」ポジションを短期的にしか保有しないデイトレードならば、どんな相場でも利益を上げる事が出来る」という考え自体が間違っているのです。

どんな相場でもデイトレで稼いでいる人はいます。しかし、私のような投資の才能が無い人若しくは、デイトレ初心者が容易に実行できる方法は存在しないのです。

ではスイングトレードで利益を取れる相場であえてデイトレをすることのメリットとデメリットをお話します。

メリット

・取引終了後の突発的な悪材料に影響されることがない

・上記の理由により損失の幅を限定することが出来る

・こまめな利益の積み重ねが出来る

・ポジションを持ち越さない作戦は私のようなメンタル弱者にピッタリ

デメリット

・強い上昇相場では前日終値と始値の間に窓が開く可能性がある。デイトレではこれが取れない

・トータルで考えればスイングよりも利幅は狭い。回転売買で補うことは出来る

・昼間働いている会社員は時間的な問題でデイトレ実行不能。余程の確信があるなら、寄付きで買って引けで売るという注文を予めしておくことで実質のデイトレは可能

単純にポジションを持ち越すのが嫌な人はデイトレを選択すれば良いでしょうし、中期で利益を取りたいという人はスイング~を選択すれば良いでしょう。

また、スイングでインしたかったけど、上昇に乗り遅れたという人でも、場合によってはこの戦略が使えます。

当日中にポジションを手仕舞えなかった=スイングトレードに切り替えることも出来る

利益確定をし損ねた、微妙な額の含み損だったので損切り出来なかった。

このような理由で当日中にポジションを手仕舞う事が出来なかった場合でも、場合によってはスイングトレードに切り替えることが可能となります。トレンドの把握がしっかりと出来ていればこれも選択肢の一つなのかなとも思います。

デイトレ成功のための注意点

上昇トレンドにおける具体的な戦略について説明します。上昇トレンドだからと言ってタイミングを選ばないというわけではありません。

まずは大前提として

上昇トレンドでは買いのみ

下降トレンドでは売りのみ

以上の戦略を取ります。上昇トレンドにも下降トレンドにも一時的な調整があります。調整とは上昇トレンドならば一時的な下げ、下降トレンドならば一時的な上昇の事です。

上昇トレンド中の一時的な下げ(調整)での空売り戦略

下降トレンド中の一時的な上げ(調整)でに買い戦略

どちらもトレードのテクニックとして存在することは事実ですが、無理にこのような取引を行う必要はありません。株価が調整に入った時は調整が終わるまで待つだけです。

日経平均株価日足チャート

赤マルで囲った部分がデイトレで狙うべきところ。青丸で囲った部分が調整部分、デイトレすべきでないポイントです。

では、デイトレをするべきではないポイント、株価が調整に入ったタイミングを、どのように判断すれば良いのでしょうか。

1つの判断基準としては、MACDのヒストグラムを見るという方法があります。このヒストグラムが凹む=上昇の勢いがなくなったとして判断し、取引を中断するという方法です。思惑通り調整に入ったら調整終了まで取引をしない。調整に入らず再び上昇したら状況をみてデイトレするというスタンスで良いかと思います。

その他の方法としては単純に日足ベースで持ち合い気味になってきたら一旦様子見に徹するという方法があります。先に例を挙げたMACDを含むテクニカル指標は万能ではないため、最終的には自らの判断となるわけです。

また、25日移動平均線若しくは75日移動平均線と株価の間に乖離が進んだ場合は、調整に入る可能性高しなので積極的に取引しない事をおすすめします。

市場の平均指数(日経平均株価)を注視する

日経平均株価と連動しない銘柄で取引していたとしても、大幅な下げには引っ張られる可能性があります。故に日経平均株価が大きく崩れてきた時=市場全体が弱気に傾いている時などは、自らの監視している銘柄の日足チャートの形が良かったとしても積極的に買いを仕掛けるタイミングではありません。

デイトレで損をする理由は単純明快

デイトレは絶対に儲からないのかと言われたら、決してそんなことはありません。私だって初心者時代に勝ち越す日々が続いたこともあります。勘で勝てる可能性だって十分にあるのです。では何故「デイトレは儲からない」を言われるのでしょうか。その答えは単純明快です。

例えば、あなたがじゃんけんの勝ち抜き戦に参加したとします。どんなに運の良い人でも、じゃんけんが強い人でもいつかは負けますよね。勝ち続ける事は絶対に出来ません。

デイトレも同じです。誰だって勝つことは出来ます。それがまぐれか実力かは分かりませんが、いずれにせよ勝つことは出来ます。だけど、勝ち続ける事は出来ません。

デイトレをすすめる教材の中には「1勝10敗でもトータルで勝てればいい」と書かれていたりすることがあります。この考え方は間違いではありません。利大損小という極めて真っ当な考え方です。徹底した損切りを行う事により、資金を温存し、ここぞという時に大きな利益を出す。私から言わせれば理想論に過ぎません。

この考え方はスイングトレード~中期投資ならば分からなくもありませんが、デイトレでは無理です。

だって、「デイトレの基本は細かい利益の積み重ね。損切の徹底により大きな損失は出さないけれど、大きな利益も狙えない」という考えが基本だと思っています。

細かい損切りと細かい利益確定、これを繰り返すのがデイトレだとしたら単純に勝率が高くなければトータルの利益は出ません。

若しくは大きな利益を狙うために、ボラティリティの大きな銘柄を狙うかです。ブレイクアウト手法って当ブログや書籍でも簡単に紹介されてますけど、実際は難易度超高しなので。

相場の状況を見つつたまにデイトレをするというのは“全然有り”です。でも、基本のスタイルがデイトレと言うのはいかがなものかと思います。デイトレにおいては”勝ち続ける人の方が圧倒的に少ない”という事実を再度知る必要があります。

「デイトレードの成功率を高める方法」

このようなタイトルの記事を書いておきながらこんな事を言うのは矛盾していますが

デイトレ主体の取引は本当におススメしません。

要点整理

  1. デイトレードの成功率を高めるには分足ではなく日足をベースに考える
  2. スイングトレードで利益が出る相場でデイトレードを行う
  3. 上昇トレンドでは買い、下降トレンドは売りが基本戦略。調整段階でのトレンドに逆らった取引は行わない

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)