長期的には業績と株価は連動するという事実を確認する

株価は材料の有り無しに関わらず、日々変動をしています。明日の株価は読めないものの、長期の視点で見れば、株価は業績と連動しています。

デイトレード、スイングトレードを主体としている人からしたら、あまり意識をすることのない企業の業績ですが、長期投資実践者からしたら、財務の分析をすることは必須です。

今回は、日本を代表する企業の株価と業績の推移を比較し、その連動性について改めて確認してみました。

個人投資家は財務分析に関しては後手に回りやすい?

業績と株価は連動すると言っても、一般的な投資家がその情報を知るには、結構なタイムラグが生じてしまいます。決算短信が決算日から45日以内に、有価証券報告書は決算日から3ヵ月以内に発表するよう義務付けられています。

つまり、3月決算の企業の業績を知ることが出来るのは、早くとも5月の上旬辺りになるということです。

上場企業は、四半期ごとに業績の報告=四半期決算が義務付けられており、定期的に企業運営の進捗度を確認することは出来ます。しかし、企業の業績は、内部要因だけでなく、為替や経済情勢の影響も強く受けるため、我々個人投資家がその内容を正確に予想することなど出来ません。

会社四季報などで、四季報予想や会社予想を調べることも出来ますが、これ自体もあくまで予想に過ぎず、判断材料の一部に過ぎません。

後から見れば、株価と業績は連動していますが、これは結果論でしかなく、その場に立たされたら正確な判断など出来るはずもありません。

しかも、短期的な目線で四半期決算を見ると、

好決算→株価下落:決算発表日までに株価は好決算を織り込んでおり、決算発表により材料出尽くしとなる

好決算→株価上昇:市場の織り込みを上回る好決算により、さらに株価が上昇

悪決算→株価上昇:悪決算を株価が既に織り込んでおり、決算発表により膿が出され、上昇へと転換

悪決算→株価下落:市場の織り込みを上回る悪決算により、さらに株価が下落

以上のあらゆるパターンが考えられます。企業の業績を知ることは大切だけど、それだけでは満足な投資成果を残すことは出来ない。結局、チャート分析も財務分析もそれ単体では、機能しない事もあるということです。

投資判断は根拠の積み重ね。複数の根拠を満たすことで、投資成果に直結しないまでも、自らを納得させることが出来ます(笑)

ゆえに、機関投資家は企業訪問により、実際に経営者の話を聞き、企業の雰囲気を掴むことで、投資対象を選定しています。我々個人投資家も、企業訪問の敷居は高いにしても、株主である、若しくは株の購入を検討しているという理由の元、電話による問い合わせは可能だと思います。実際はここまでやる個人投資家は稀だと思いますが…。

今回はファンダメンタルズ分析に関するテーマですが、本題に入る前にファンダメンタルズ分析自体を否定してしまいました。私の悪い癖です。

しかし、あらゆる材料をもってしても、株価は予想できないという事実だけは頭に入れておいてください。先ほども言ったように、業績と株価が連動するという事自体が後出しジャンケンなので。

業績と株価の推移をグラフにて比較する

純利益と株価(年足)の推移を確認してみます。対象となる企業は日本の大企業、誰もが名前を知っている企業を基準に選定してみました。

ファナック(左軸:純利益右軸:株価)

東芝(左軸:純利益右軸:株価)

トヨタ自動車(左軸:純利益右軸:株価)

ファーストリテイリング(左軸:純利益右軸:株価)

花王(左軸:純利益右軸:株価)

例えば、トヨタ自動車のように海外での売上比率が高い企業は、為替の変動を大きく受けます。株価はありとあらゆる材料を織り込みながら推移していきますが、長期の視点で見た場合、それなりの連動性を確認することは出来ます。

特に花王は、美しいまでに株価と業績が連動しています。

まとめ

業績と株価は連動しているよ。だから投資家は業績を見て、銘柄選定をすべき。

言ってることは正しいですが、何度も言ってるように、業績と株価の連動性が分かるのは、後になってからの話です。右肩上がりの業績に魅力を感じ、株を買ったは良いものの、今期に限って大幅減益。こんなのしょっちゅうです。

結局、世の中に存在するあらゆる要素は、数あるうちの判断基準の一つに過ぎないわけです。だから、チャートは全てを織り込んでいる=チャートしか見ない人も存在するわけです。

投資って本当に難しい。改めて実感しました。

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