チャートにラインを必要以上に引いてる人。本当の意味での分析が出来ていますか?

私がチャート分析を必死になって勉強していた頃、とあるチャート分析の参考書を購入しました。その本では支持線や抵抗線、トレンドライン、水平線とチャート上に様々なラインを引くことで、将来の株価を予測するといった方法が紹介されていました。

それなりにチャートの勉強をしていた私でも完全に理解できない部分が多々あり、これをマスターすれば自らの手法の可能性が広がるのではないかと考えていました。

しかし、現在ではその考えは180度変わりました。チャートを複雑に分析することの無意味さを日々実感するようになったからです。

チャートを複雑に分析して何の意味がある?

チャートを複雑に分析して得意げになっている人って結構いますよね。チャートに様々なラインを引き、いかにも高度な分析が出来ますよと言うアピール。自らの分析テクニックを誇示するかのように素人には理解できないようなラインを引く。私も以前はそんな人間でした。

こじつけで引いた支持線や抵抗線、無理矢理ラインを引くことによって完成した三角持ち合いが有効に機能するはずはありません。

そもそも、ラインなんて引こうと思えばいくらでも引けます。

王道的なやり方は存在しますが、基本的には個人の感覚や捉え方でどうとでも解釈出来てしまうのです。

テクニカル分析は集団心理の応用です。過去に反発した支持線で、今回も反発する可能性があると考え、そのラインで買いを入れる人が多ければ多いほど、現実に株価は反発をするわけです。

実際にその支持線自体が株価の反発を果たすような役割を持っているわけではありません。集団心理がその支持線に反発と言う役割を与えているに過ぎないのです。

愛用者が多い一目均衡表だって同じです。以前の記事でも書きましたが、人間は難解な指標程、有益に違いないと考える特徴を持っています(私の経験による考えです)。これは、高額な商品=良い商品、低額な商品=悪い商品と考える心理にも似ています。

分析においても、手間のかかる方法=効果がある、このように考える人が一定割合以上存在することも事実なのです。

一目均衡表は移動平均線などに比べると、少々取っつきにくいですから、その分相場を分析する効果もある。なんて考える人も多いのでしょうか。いずれにせよテクニカル分析がオカルトと呼ばれるのはこういった理由からでしょう。

相場は多数決で動く

前項の、チャート分析は集団心理によって成り立っているという考えを軸にするならば、その方法を目安にしている人が多ければ多いほど、その方法はチャート分析を行う上で有効となると言えます。

相場は多数決で動きます。1+1=2と考える人よりも1+1=5と考える人が多ければ、相場での正解は「5」なのです。

どんな悪材料(と思える内容)が発生したとしても、相場全体の多数決が上昇となったのらば、株価は上がるのです。

あなたの引いたラインを意識している人はいるの?

相場が多数決で動いているとしたら、あなたの分析方法であなたと同じようなラインを引いている人は、世界中の市場参加者の内どの程度存在するのでしょうか。

あなたが苦労して身に付けた分析方法も、市場参加者の僅かしか使用してない方法だとしたら、それはもはや分析とは言えません。単なるお絵かきです。チャート上に線を引いてるだけの落書きに他なりません。

ラインを引くことは補助と捉える

基本はテクニカル指標を使い、必要に応じて最低限のラインを引く。これが私のスタンスです。この方法が正解か否かは分かりせんし、最もチャート上にラインを引きまくって成功を収めている人もいるかもしれません。

何が正解かは永遠に分かりませんし、万能な分析方法もテクニカル指標も存在しません。

最近は、どんなに頑張って分析しても、勘で取引をしても、結局は50/50なのかなと考えるようにもなりました。

要点整理

  1. チャートを複雑に見る必要はない
  2. 複雑な分析が正解とは限らない
  3. チャート上にラインなんて、いくらでも引ける
  4. テクニカル分析は集団心理の応用
  5. テクニカル分析は参考にしている人が多ければ多いほど、その効力を発揮する
  6. 相場は多数決で動く
  7. 市場参加者の少数派でいては相場で勝てない

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