株式投資に頭の良さは不要。難解な専門書より、バフェット・シーゲルの本1冊を読むべし。

株買ってるんだー。と言うと、「頭良いんだね」とか言われたりします。

既に株式投資を経験してる皆さまは御存じであると思いますが、株式投資に頭の良さは不要です。

短期トレードは頭の良さと言うより、持って生まれた資質を問われる世界ですから、また違う話です。しかし、長期投資、特にアメリカETFへの投資に関しては頭の良さなど不要。さらに言えば、投資をするに辺り高度な勉強をする必要はありません。

難しい専門書を読むくらいだったら、バフェットとシーゲルの書いた本を読む。それだけで十分です。

勉強は大切。でも直接的にリターンとは結び付かない

頭の良さは不要と言いましたが、知識が豊富なのに越したことはありません。株式投資の勉強と言っても幅は広く、経済から企業分析、チャート分析、突き詰めていくとその終着点は永遠と訪れません。

知識があるとものの見方が分かります。言い換えれば、理屈の上での予想と言うのはある程度出来るようになります。しかし、マーケットは生き物です。理屈は通用しませんし、世界有数の大学を卒業したファンドマネージャーが運用する投資信託だって、その多くはS&P500という市場平均にすら勝ててないのです。

低コストのETFが普及するに従い、高い手数料を徴収するヘッジファンドでさえ、その存在意義を問われる世の中です。市場平均、しかも時価総額加重型と言う一見非効率なインデクッスにさえ劣る。優秀な人間があれこれ考えてもたかが知れているという事です。

ジョージソロスのような伝説の投機家でさえ、憶測を見誤った空売りにより多額の損失を出しています。

投資に関するあらゆる知識を吸収することはもの凄い大切です。

小難しい専門書を読み、得意げな顔をするのを否定するわけではありません。

だけど本当に大切な事に気が付きましょう。勉強とリターンは必ずしも結び付く訳ではないという事実を。

例えば、あなたが肉体改造に奮起し、栄養学やら運動生理学などをいくら勉強をしたところで肉体に変化が訪れる事はありません。大切なのは実践と日々の試行錯誤で、専門的な知識が必要なのはあくまでトレーナー等の人に教える立場にある人だけです。

これは投資に関しても全く同じことが言えます。今は買い時じゃないとか、結局頭でっかちなだけでは、利益はおろか経験すら積むことが出来ないのです。

投資に理論は必要ですが、理論は単なる理論に過ぎません。相場とは人間が作り出すものです。そこにそっくりそのまま理論を当てはめること自体が間違っているのです。

短期売買中心であった私の考え方が変わったのは、バフェットとシーゲルの著書に出会う事が出来たからです。これらは、今まで読んだどんな本よりも有益な情報を私に与えてくれました。

世界一シンプルなバフェットの投資

バフェットと言えば、全ての長期投資家がお手本とすべき人物です。

その徹底した長期保有により、莫大な財産を築いてきました。ハイテクよりローテク。バフェットが投資対象とするのは、ITなど、自らがその事業内容を理解出来ないような企業ではなく、コカ・コーラなどの誰もが知っている企業です。

近年ではIBMを購入したり(現在はその一部を売却)、ゼネラルエレクトリック株の全てを売却したりと、少々気になるエピソードもありますが、投資家として世界の資産ランキング2位にランクインされるなど、その実績は疑いようがありません。

我々個人投資家にバフェットのような銘柄選定の才能はありませんから、最も確実に資産を増やせる方法はS&P500に連動するETFを買う事です。

そして、そのETFを長期保有するための戦略として、バフェット氏の思想を学ぶのです。S&P500は言い換えれば、一生売る必要のないETFです。目先にどんな暴落が訪れようとも、世界のあらゆる投資家が恐怖に投げ売ろうとも自らは保有し続ける。そんなバフェットの精神を学べば、自身も長期投資家としてレベルアップを期待できるのではないでしょうか。

世界一シンプルなバフェットの投資

ページ数も170程と少なく、内容もシンプルにまとまっていてとても読みやすいです。バフェットについて書かれた本はたくさんありますが、中でもこの本はおすすめです。

株式投資の未来

永続する会社が本当の利益をもたらすというサブタイトルと共に、配当の重要性、成長の罠などについて詳細かつ適切に述べられています。

リターンの源は配当とその再投資によるものである。

短期トレード中心の頃は、キャピタルゲインこそ正義だと思っていました。しかし、株式投資の未来を読むと、考え方を改めざるを得ませんでした。

一般的な投資家からしたら、急成長を続けるハイテクセクターこそが資産を増やすのに適した銘柄である。しかし、これは全く持って逆であり、投資家からの期待が高い企業の株価は常に割高、仮に配当を受け取ったとしても、それを上手く再投資することが出来ず、結局は将来のリターンを押し下げる要因となる。

一方で、エネルギー、生活必需品、ヘルスケアセクター企業は事業内容も地味であり、投資家の期待も常に低く、株価も割安に抑えられている事が多かった。しかし、以上のセクターには地味ながらも世界的なブランドを確立し、永続的にキャッシュを稼ぎ続ける企業が多く存在する。このような企業に投資&配当再投資をすることが、資産を効率良く増やす近道である。

株式投資の未来

バフェットは配当の支払いは無駄な税金の発生に繋がる事から、良しとしていませんでした。しかし、シーゲル氏の投資家の期待が高いセクターに投資をする事=成長の罠についての考えには納得する部分が多々あり、非常に参考になる内容となっています。

おそらく、この本に出合わなかったら、VOOやVTIのみに投資をしていたと思います。それが、この本のお陰でHDVやVYMへ投資するようにもなったのですから。この本は今後も私にとっての永遠のバイブルとなりそうです。

シーゲル氏とバフェット氏の投資戦略は今後も有効か?

シーゲル氏とバフェット氏の考えは全てが共通しているわけではありません。しかし、前提条件としてアメリカ経済が今後も緩やかに成長することが見込まれるという点については同じです。

リーマンショックによる傷跡修復のために施された大規模金融緩和政策。その引締めが始まったことからも、今後もこれまでのように順調に推移するとは考えにくいと言った意見も多く聞かれます。

また、アメリカ経済や人口増加の頭打ち等のネガティブ意見も飛び交う中、今後もVOOやHDVを買うだけで資産を増やせるのかと言った疑問も聞こえてきそうです。

確かに過去は過去。未来は分かりませんから、これまでの戦略が今後も通用するとは限りません。しかし、少なくともこれまでは通じています。アメリカ経済のリセッション(景気後退)を疑って投資をしなかった人はもの凄い機会損失を被っているわけですし、前述したようにもの凄い優秀な人が頭をいくらひねったところで正解は分からないのです。

そんな我々個人投資家に出来る最もシンプルな投資戦略はただ一つ。

暴落による含み損にも、暴騰による含み益にも惑わされず、淡々と投資&配当再投資を行う。

これだけです。

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